【Leica】ズマロンM 35mm F3.5眼鏡付き
皆様はズマロンというレンズをご存じでしょうか?
今回ご紹介するのは、数あるズマロンの中でも1954年にライカM3と同時に発売されたズマロンM35mm F3.5眼鏡付きとなっています。
同じ画角で更に明るいズミクロンM35mmF2.0と比べ、比較的安価に手に入れることができる広角単焦点として人気の高いレンズですが、穏やかなコントラストと柔らかな描写を持ち合わせており、筆者の中では特にモノクロ写真で力を発揮するレンズという印象を持っています。
今回は、このズマロンM 35mm F3.5に眼鏡と純正レザーケースがついた物をご紹介。特にレザーケースの方は久しぶりにお目にかかれたな、という少し珍しいアクセサリーです。
レザーケースの中にレンズが収納されていますが、レザーケースそのものにリアキャップ代わりのマウント部があり、そこにレンズを固定出来るようになっています。
今回は生憎付属していませんでしたが、本来であれば更にケースの外側をぐるりと囲むようにストラップがついており、このケース単体でレンズを運べる小柄なバッグのようなデザインになっており、大変機能的でオシャレなアクセサリーです。
さて、このズマロンの話に戻りますが、元々ライカM3には明るく高倍率な光学ファインダーが搭載されている代わりに、35mmのブライトフレームが存在せず50mm/90mm/135mmのブライトフレームのみ。そのまま35mmレンズを装着しても、撮影範囲を確認するためのブライトフレームを表示することができません。
そのため、このズマロンには通称眼鏡と呼ばれているアクセサリーが付属しています。
この眼鏡を装着した状態でライカM3に取り付けをすると、ファインダー部にちょうど眼鏡が重なるように配置され、この眼鏡を通す形でファインダーを覗くとファインダー側には50mmのブライトフレームが表示されているものが眼鏡によって拡張され、35mmの枠として見る事ができるようになります。
こちらが実際に眼鏡を装着している状態ですが、実に男心をくすぐるカッコいい出で立ちです…。
フレームが拡大される分、歪みが出て多少見ずらいという難点もありますが、それでもこのフォルムの前には、そんなの欠点とは感じられなくなるほどの魅力があります。
貴方も眼鏡付きズマロンをまとい、颯爽と街に繰り出してみませんか?!
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