【FUJIFILM】XF50mmF1.0 R WR 先行展示レポート
2020年9月3日、 FUJIFILMから開放F値1.0の明るさを実現した大口径中望遠単焦点レンズ『フジノン XF50mmF1.0 R WR』が発表されました。
発売は9月24日の予定ですが、東京丸の内の「FUJIFILM Imaging Plaza 東京」で先行展示されているとの情報を入手。さっそく、実機に触れてきました。
コンパクトな「FUJIFILM X-T4」に装着されたレンズは一瞬、GFX用のレンズ?と見間違う程の存在感があります。
しかし実際に手にしてみると、カメラとのバランスもよく、公表されている質量(845g)ほどの重さも感じません。機動性と高画質のバランスのとれたAPS-Cサイズ機のメリットを見事に継承しています。
同じ50mmレンズということで「XF50mmF2 R WR(写真左)」と並べてみると、さすがに大きく感じますが、大きな前玉を見ると豊富な光量でよく写りそうと期待値も膨らみます。
その大きな前玉は珍しい凹レンズ仕様で、フィルターサイズは77mm。フルサイズ用レンズでは多く採用されているサイズなので、アクセサリー類が揃えやすいのも嬉しいポイントです。
大きなレンズを採用した本レンズですが、絞り開放でも素早いAF動作が確認できます。カメラ側の顔・瞳AF機能により、一瞬の仕草も見逃さない機敏さはポートレート撮影で重宝することでしょう。
スタッフの方にお願いすると、たくさんの作例写真も見せていただけました。並べていただいたのは、「XF56mmF1.2 R」との比較写真です。
写真の写真なので伝わりにくいと思いますが、F1.0の大きなボケは56mmの開放よりも、さらになだらかに描写しています。一方でモデルさんの瞳はシャープに捉えており、柔さかの中に芯もしっかり感じることができました。
フルサイズ機と比べ、大きなボケ味が得られにくいとされていたAPS-C機が本レンズの登場でまた1つ弱点を克服。写真表現の幅が広がりました。暗いシーンでの撮影はもちろん、ポートレート派の方にはぜひお試しいただきたい1本です。