銀塩写真列伝 Kodak Ektachrome E100編
皆様、フィルムはお好きでしょうか。
筆者はフィルム写真を始めたとき、このフィルムはどんな写りをするのだろう。と雑誌やネット記事等いろんなものを読み漁りました。
好みのものを見つけては試写し、前回使ったものとここが違うと一喜一憂したりと大変楽しかった覚えがあります。
今回の「銀塩写真列伝」ではそんなフィルムに焦点を当て、各フィルムの特徴などを作例とともに紹介し、フィルム選びの助けとなることを目指しています。
世の中には期限の切れたフィルムを含めたくさんのフィルムがありますが、今回の連載ではマップカメラでお求めいただけるものに焦点を当てご紹介してゆきたいと思います。
例年はシルバーウィークでにぎわう頃ですが、今年は4連休となりました。
今年は一味違った過ごし方になるかと思いますが、フィルム入門の方も、すでにお使いの方も楽しんでいただければ幸いです。
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さて、今回はリバーサルフィルム、Kodak Ektachrome E100をご紹介します。
昨年復活し、現在Kodakから発売されている唯一のリバーサルフィルムです。
コントラストが高く、発色は暖かみのあるこってりとした色合い。
すっきりとした青の発色が魅力のフィルムです
CONTAX S2 + CONTAX PlanarT* 85mm F1.4 MM + Kodak EktachromeE100 135
この写真は大学時代に友人たちと出かけた際のものです。
完全な逆光でしたが、光に包まれる彼らを見たときにとても満ち足りた気持ちになったことを覚えています。
Ektachrome E100はこの厳しい逆光の中でも見事に光を捉え、繊細に描き分けてくれる
大切な人を撮るときに必ず用意する一本です。
こちらはNikon F6 + AF-S Nikkor 58mm F1.4Gにて撮影しました。
F6の露出制御能力は大変高性能で、安心して露出を任せることができます。
この突き抜けるような青が堪りません。
風で揺れる梢から葉が舞い落ちています。
この高精細さ、それでいてデジタルにも出せない味わい深い色合い。
これこそリバーサルフィルムの醍醐味です。
特別な日に花を贈るように、特別な日には特別なフィルムを。
Ektachrome E100であなただけの特別を残してみませんか。