【Premium Collection】Summilux M35mm F1.4 ASPHERICAL
2020年9月1日にマップカメラ本館地下フロアのプレミアムコレクションコーナーがリニューアル!
こちらを記念いたしまして、古今東西珠玉のプレミアムコレクションをご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは伝説のフルスペルこと”Leica ズミルックス M35mm F1.4 ASPHERICAL”
その後のモデルからはASPH.と省略される、非球面を意味するASPHERICALという文字が、省略されずに記載されていることがフルスペルという通称の由縁となっております。
NOCTILUX50mm F1.2に続き非球面レンズを採用しており
このレンズは絞りを挟むようなカタチで2群目、5群目と計2枚の非球面レンズが使われております。
また、ライカで初めてレンズ名に非球面レンズ採用であることを表したレンズでもあります。
非球面レンズを職人が手作業で磨いたという逸話があり、
大量生産の難しさとコスト高により、6年程度でモデルチェンジされ、僅かに4000本程度が製造されたと言われている大変希少なレンズです。
とても不思議な事に、フルスペルは1990年のフォトキナで発表されておりますが、今回ご紹介したレンズはシリアルから判断したところ1988年製です。
諸説ありますが、製造(非球面レンズの手磨き)が困難で、発売までに用意するはずの本数が用意できなかったために、
1990年まで遅れて発表された・・・というのが有力な説ではないかと思います。
このレンズの素晴らしさは強烈に感じるほどの立体感。
川や水を被写体にするとそのまま触れられそうなほどの表現力。
しっとりしたコントラストはズミルックスの王者といってもいいでしょう。