【Nikon】オールドレンズ散歩~Z6×Leica Summar 50mm F2~
私の初めてのライカは「Leica ズマール L50mm F2 クローム」。
私の愛機である「Nikon Z6」で使いたく、購入した1本です。
「Leica ズマール L50mm F2 クローム」はライカLマウントというスクリューマウントのレンズ。「Nikon Z6」のZマウントとは異なるのでそのまま装着することはできません。マウントアダプターを挟むことで使用可能になります。
使用しているマウントアダプターは、
SHOTEN マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付き LM-NZ M EX シルバー
RAYQUAL M/L変換リング ライカLレンズ/ライカMボディ用 50/75mm 半欠きタイプ シルバー
の上記2つ。ライカLマウントからライカMマウント、ライカMマウントからニコンZマウントと変換しています。ライカLマウントからニコンZマウントに変換するマウントアダプターも存在しますが、ヘリコイド付きが使いたかったので、「SHOTEN マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付き LM-NZ M EX シルバー」を選びました。ヘリコイド付きのアダプターにしたことで最短撮影距離が大幅に短くなります。
Nikon Z6 + Leica Summar L50mm F2
光の表現が非常に柔らかいこのレンズ。「Nikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S」などのニコンZマウントレンズの持つ圧倒的な描写力が大好きな一方、手で触れれば溶けてしまいそうなくらい柔らかい描写を求めることがありました。そんな時に出会ったのが「Leica ズマール L50mm F2 クローム」でした。
Nikon Z6 + Leica Summar L50mm F2
このレンズで撮影する時はクリエイティブピクチャーコントロールのカーボンに設定して楽しんでいます。「Nikon Z6」に搭載されているクリエイティブピクチャーコントロールは20種類。その中でもモノクロ系はチャコール・グラファイト・バイナリー・カーボンの4種類があり、通常のモノクロームと合わせれば5種類と豊富なラインナップです。さらに、ピクチャーコントロールは輪郭強調やミドルレンジシャープ、コントラストなどを細かく調整することができ、「Leica ズマール L50mm F2 クローム」使用時は補正をしないフラットな状態に設定しています。
Nikon Z6 + Leica Summar L50mm F2
開放F2~2.2ではピント面が非常に薄いのですが、F8くらいになるとしっかりと描写されるようになります。
Nikon Z6 + Leica Summar L50mm F2
Nikon Z6 + Leica Summar L50mm F2
逆光で撮影するとハイライト部分のとろけ具合がよくわかります。昨今の逆光撮影時のフレア・ゴーストを低減するコーティングが施されたレンズとは違う描写。撮影すればするほどこの柔らかい光の描写に魅せられていきました。
Nikon Z6 + Leica Summar L50mm F2
専用設計による高性能なレンズが登場している中で、単純に写真を楽しみたいと思って手にした「Leica ズマール L50mm F2 クローム」。開放F値での柔らかくしっとりとした描写が癖になるレンズです。そして、写りや操作性など、「Nikon Z6」との相性は良くとても扱いやすいと感じます。
今回は「Nikon Z6」と「Leica ズマール L50mm F2 クローム」の組み合わせをご紹介しました。
オールドレンズを最新のデジタルミラーレス一眼カメラで扱うことの面白さを実感でき、様々なオールドレンズに触れたくなる良いきっかけとなりました。デジタルカメラから写真を始めた私にとってフィルムカメラやオールドレンズは珍しく貴重な存在。マウントアダプターを使うことで、デジタルカメラでもそのレンズの持つ描写を楽しめるのは贅沢な体験なのではないでしょうか。今後、どのようなレンズと出会えるのか楽しみです。
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