【タイムズフェス】自分の写真でデザインアルバムを作ってみよう!
皆様こんにちは。
突然ですが、デザインアルバムというものをご存じでしょうか。
プロカメラマンに撮影してもらった写真を、あらかじめ用意されたおしゃれなデザインに当て込むという、写真館様で定番のアイテムです。
なじみ深いものは、七五三やブライダルで作成する真四角のタイプですが、今回はこれを自作してしまおうという企画になります。
勿論プロのデザイン・印刷クオリティには及ばずとも、自分の好きなようにデザインできるというのは中々楽しいものです。折角なので、自分で撮影した写真を使用してオリジナルデザインアルバムを作ってみましょう。
必要なものは…
・Photoshop
・写真
・絵などの素材
でしょうか。(デザイン用の素材は、個人利用であればダウンロードサイトの物なども使えます)
今回は、小さなお子様の写真を使用した「七五三や誕生日の」デザインアルバムを想定してみます。
お子様がメインなので、可愛らしく温かみのあるテイストにしたいところ。例えば…
・水色やピンクが主体の、ポップな動物たちのデザイン
・シャボン玉や虹を利用した、ワクワクするデザイン
などなど。
なんとなくイメージが固まったら、実際に作成してみましょう!
まずはシャボン玉や虹のデザインからやってみます。
①ソフトを起動し、3000×3000ピクセルで新規のキャンバスを作成。dpiは300でよいでしょう。(細かく突き詰めると、紙媒体に印刷するかどうか、どのサイズで印刷するか等によっても変わってきますが…通常はあまり深く考えずに300で十分です)これで、900万画素相当のキャンバスが出来上がりました。
②いきなりイチから全てをデザインするのはつらいので、「大枠」となるものを用意します。
言わばデザインの基準であり、そこに足したり引いたりする事で作成を進める為の「指標」となるものです。
やり方としては雰囲気の良さそうな写真をドンと貼り付けるのがおすすめ。
今回はこの写真をチョイスしました。
木の枝のこげ茶色がイメージに合わない(デザイン的にとがっていて強すぎる)ので、なるべく枝がない所を配置します。
③華やぎを出したいので、写真を複製しレイヤーを「スクリーン」モードで合成。良い具合になるように上のレイヤーの透明度を調節します。その上で抑揚がなくなるのを避けるため、空の水色はしっかり出します。
「色域指定」で水色を選び、境界線をぼかしたあと上のレイヤーから削除。
これで水色だけが濃くなりました。
③ここからシャボン玉を作成します。(今回は自作しますが、素材を使用した方が早く確実です。)
ぼかしを入れた正円を作り、そこを何らかの色で塗りつぶします。次にグラデーションオーバーレイで虹色を選び、可愛らしくなるように適宜調節を掛けます。最後にブラシツールのソフトライトでスッとハイライトを入れ、即席シャボンの完成です。
④写真を3カット入れたいので、シャボン玉も3つ作ります。それぞれの色を少しずつ変えて、退屈にならないようにしました。収まりが良くなるよう、背景とのバランスを考えて各々の大きさを決めます。
また、大枠が出来上がったのでこの段階で文字も入れてしまいます。
全体のテイストを損ねないよう、お手持ちのフォントの中で一番イメージに合うものを選びましょう!
それぞれの文章でレイヤーを分けた方が、フレキシブルに配置できますので一気にタイピングしすぎないように…。
(もしも文字だけで寂しいときは、素材を組み合わせたり手書きの絵をスキャンしてロゴっぽくしてしまうのも一つの手です。また、イメージに合うフォントがインストールされていない場合はインターネットからダウンロードすると良いかもしれません)
⑤次は虹です。(こちらも素材を利用した方が簡単です)
単色レイヤーを7つ作りレイヤーを統合し、ガウスぼかしを掛けたり、自由変形をしたりと編集し、丁度空白の所にうまく虹がかかるよう調整します。
虹が葉にかかるところは、固さのパーセンテージを下げた消しゴムツールで何度もなぞり、優しく消していきます。
ここまで進めた時、文字が何となく寂しい事に気づいたので、星を3つ追加しました。
難しい事をしなくても、テキストツールで「★」とタイピングし新規レイヤーと統合しても、シェイプツールでダイレクトに作っても良いです。角が出ているととがったイメージになるので、境界線を清らかにして丸みを持たせるとよいでしょう。
また、色味に困った時には「水色」「ピンク」「レモン色」の3色で構成すればまず大丈夫です。この3色は輝きと華やぎを表現したい時の心強い味方。何も考えずこれだけで構成しても、十分映える物が作れます。
⑦ここまで来たら、とうとう写真を入れます!ただ貼り付けるだけでは背景から浮いてしまうので、光彩を付けてシャボン玉になじませたり、消しゴムツールでシャボン玉とのつなぎ目を解りづらくし、優しく仕上げました。
この要領で何ページか作成し、それぞれにテイストを合わせればオリジナルデザインアルバムの完成です!
特別なことをしなくても、普段写真編集をしている方であれば結構簡単に作れてしまいます。
勿論各種アイテムは素材を使用するのが一番ですが、仮に何の素材も使わずとも、図形を組み合わせたり文字を変形させれば出来ることは多いので、色々と試してみてはいかがでしょうか。
そして、出来上がったものはぜひとも額に入れたり、木製のスクエアパネルプリントサービスを利用し部屋に飾りましょう!
番外:下の物は写真・デザイン素材を使わずに作成したものです。当然時間はかかりますが、「丸・三角・四角」を組み合わせるだけで、意外と色々なものが作れます。
写真という極めてクリエイティブな趣味を、さらに楽しいものにするデザインアルバム。
「アルバム」にこだわらず、1枚だけでも勿論良いですし、真四角ではなく16:9のデザインで組んでもしっかり映えます。
皆様も是非、オリジナルの作品を制作してみてください。