【FUJIFILM】フジとツァイスと花日和
今年はいろいろな出来事がありました。元々出不精な性格のため頻繁に遊びに出かけたりすることがなく、今年は一層外出する機会が減ってしまいました。
そんな数少ないおでかけの記憶といえば、11月某日のこと。
まだ紅葉の季節には早すぎるだろうな、と思いつつも色づき始めた紅葉見たさによみうりランド駅からバスで5分ほどの距離にある、某施設へ遊びに行ってまいりました。
この日の使用機材はFUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロです。
ニコンやキヤノンなどといった一眼レフマウントでツァイスレンズを何度か使用したことはありましたが、フジフイルムマウントで使用するのは初めてです。
このTouit 50mm F2.8 マクロのコンパクトなサイズ感を視界に入れたときは、一眼レフマウントのイメージが頭に根付いていたこともあり、その小ささに思わずかわいい、と呟いていました。
カメラと組み合わせたときのバランスも丁度よく撮影が楽しみで仕方ありません。
今回の撮影はすべてフィルムシミュレーションモードのクラシックネガで撮影しております。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
彫刻が施された竹がたくさん立ち並び、和風の空間が広がっていました。
引きの写真でも葉が細かく描写がされていて、ツァイスレンズの切れ味と解像力の良さが際立っています。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
やはりまだ紅葉は緑色でした。きっと今頃は紅く綺麗な紅葉がいっぱい彩りを見せてくれているのだろうな、と想像すると先月行ったばかりなのにまた訪れたいなと思ってしまいます。
しかし緑色の紅葉の葉も光で透き通る感じがなかなか綺麗で、美しい陰影のグラデーションに魅了されました。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
この施設には花の名前がついているのですが、その名のとおり花に囲まれた場所がありました。
白と黄の優しい色の馴染みがクラシックネガとの相性がとてもよく、クラシカルで素敵な雰囲気になりました。
またコントラストとボケの良さも際立っています。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
某有名RPGゲームに登場するモンスターと見間違えた1枚です。
暗転してバトルが始まってしまいそうな雰囲気を醸し出しています。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
その隣には、ふわふわのケイトウの花がたくさん咲き並んでいました。
思わず触りたくなる見た目をしています。
初めて目にする花でしたので、どんな名前の花なんだろうと調べてみたところ、ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれているそうです。たしかに似ています。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
陽が沈むころに撮影した1枚。
この施設のすぐ隣にはよみうりランドがあり、上空を見渡せば常にロープウェイが行き交っていました。
葉が落ちきった木々と空の色合いが相まってどことなく不穏な空気が漂いますが、この場所自体はとても平和です。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
クラシックネガの効果もあり、夕暮れどきの薄紫色がどこかノスタルジックな雰囲気に包まれました。
突然サイレンが鳴りだしそうな雰囲気ですが、あらためてこの場所は静かで落ち着いた平和な場所です。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
周囲が暗くなるころ、通路を囲うように配置されていた竹が光を灯しました。
和と灯りのコラボレーションがとても美しく素敵な空間を演出してくれています。
この灯りがないとほんとうに辺りは暗いです。
FUJIFILM X-T4+Carl Zeiss Touit 50mm F2.8 マクロ
落ち葉にも優しい灯りが照らされて、光と影の濃淡が繊細に写されています。
こうして1日撮影した写真を見返してみると、やっぱりおでかけは楽しいな、と思いました。
このときばかりは出不精な自分を忘れて、つぎはどこへ行こうかなどと考えてしまいます。
来年は、今年以上にたくさんいろいろな場所へ足を運びたいです。