【X-S10発売記念】わたしが好きな単焦点レンズ〜 XF 80mm F2.8 編 〜
11月19日、フジフイルムから話題の新製品X-S10が発売されました。
今回はX-S10発売記念ということで、マップカメラ本館のフジフイルムフロア担当スタッフ6人が『好きな単焦点レンズ』をリレー形式でご紹介してまいります。
私が好きな単焦点レンズは「FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro」です。
FUJIFILM X-S10 – FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
1/30 – f/8 – ISO640
60mm Macroがハーフマクロに対して、80mm Macroは等倍マクロレンズです。
筆者自身がマクロで寄って撮影する際は、レンズ側に重心を置きレンズの先端に手を添えて撮影するスタイルをとっており、X-T4やX-H1のようなカメラにもそこそこ重量があるカメラにおいては、多少使いづらさを感じる部分があります。
しかしながら、X-S10はX-Tの2ケタ台のようにコンパクトに収まった一台になっており、程よく重心がレンズによってくれるため、より快適に撮影することができました。
さらに、X-S10はX-H1やX-T4のようにボディ内手ブレ補正を搭載しており、手ブレ補正を搭載していないレンズでもスローシャッターを堪能することができ、手ブレ補正搭載レンズを装着すればよりシャッタースピードを意識せず撮影に集中することができます。
80mm Macroもまた手ブレ補正搭載レンズなので、手ブレがより顕著になりそうな最短撮影距離での撮影でもその能力を遺憾なく発揮してくれます。
FUJIFILM X-S10 – FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
1/60 – f/4 – ISO250
FUJIFILM X-S10 – FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
1/125 – f/4 – ISO160
フルサイズミラーレスと比べてAPS-C機はボケ感が劣るのではないかという懸念ももちろんありますが、富士フイルムのXFレンズは負けじと優秀な描写を撮影者に提供してくれます。
もちろんこの80mmも言わずもがなです。2枚目は露出を抑え背景ボケを意識しながらも暗めのシックな絵をイメージして撮影しましたが、わざと露出を上げ手前の緑のもみじを透明感のある描写にするのかは、撮影者の好みですが、X-S10も80mmマクロは両方の要求に応えてくれます。
FUJIFILM X-S10 – FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
1/30 – f/4 – ISO800
マクロならでは接写における撮影対象物の質感ももれなく発揮してくれます。
ISO800と高感度領域の入口ではあるものの、画面中央部の葉脈はきっちりと描写してくれております。
他にも彼岸花のような立体感のある植物においては、軽くライティングしてあげながらもISOを抑えれば、より質感を強調したマクロレンズらしい絵がとれたかもしれませんが、また次回に挑戦してみたいと思います。
常に撮影の楽しさを与えてくれる80mmの等倍マクロレンズ。しばらくお世話になりそうです。