【Go To フォト】フィルムシミュレーションと紅葉
2020年も残り僅かとなり、今年はほとんど出かけてないななどと思いつつ
週末雨ばっかりだったしと自らを納得させようとしてきましたが
秋が深まるとともにやっと晴天日が増え、紅葉でも撮ってみようかと思い立ちました。
傍らには『FUJIFILM X-E3』と『フジノン XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS』を携え
折角なので、フジフイルムといえばフィルムシミュレーションを活用せねばと
色々試してみることに。
一般的には風景などで原色系を鮮やかに写すならば、「Velvia」の選択となりますが
今回は追加で、あえて抑え目なイメージで「クラシッククローム」を選択。
先ずは「Velvia」から。
人はイメージとして記憶する際に、実際の色よりも鮮やかに記憶する傾向があるとのことで
「記憶色」とも呼ばれますが、空は青く、木々の赤・オレンジ・黄色も鮮やかに写し取られています。
改めて見返してみても、晴天と色濃く色づいた景色が思い出されるような感覚です。
続いて、「クラシッククローム」。
「もっと濁った表現が欲しい」との要望から、彩度を抑え気味、階調を硬めにしてあるとのことで
特にあえてマゼンタを加えないという青空の発色は「velvia」で撮影した写真と見比べると顕著に違いが感じられます。
木々の抑え目な発色も含めて、こちらはおぼろげな記憶の中の景色とでもいうようなイメージです。
数年後に2020年を振り返った時に、例年と比べ写真としての記録が少ない一年となる方も多いと思います。
記録を通して記憶を呼び起こす際に、「鮮やか」「おぼろげ」と様々な記憶が入り混じることで
少ない記録でも記憶のバリエーションを増やせるかもしれません。