Sony FE100mm F2.8 STF GMはGMの中でも少し異色なレンズです。

他の単焦点がF1.4など明るさを誇る中、F2.8と平凡であり、更に現物にはT5.6の刻印。

その秘密はAPD(アポダイゼーション)光学エレメントによるものです。レンズ周辺部から中心部にかけてNDフィルターのような物が入っており中心から隅にかけてのなめらかなボケ感と光源がふわっと光る独特な玉ボケを楽しむことができます。

今回はそんな100mmSTFとイルミネーションを見に行ってみました。

前ボケを大きく出してみました。

イルミネーションカーテン越しにクリスマスツリーを撮ってみたのですが、前ボケの印象が強く奥にいるツリーの印象が弱くなってしまいます。

100mm なので距離の取り方が難しく、ツリーを画角内に収めつつ程よい前ボケを出すために試行錯誤したのですが普段使わない中望遠に翻弄されます。

MFに切り替えて全体的にピントを外します。

色鮮やかな玉ボケが広がり幻想的ですね。

クリスマスツリーにかかるオーナメントのように前ボケを使ってみます。

ふんわりとした光源の玉ボケは四隅でも口径食を受けず、撮って出しとは思えないほど綺麗です。

後ボケの方が使いやすいですね。

手前から奥にかけて徐々に玉ボケが出来ていきます。

またも前ボケ。ヨットに焦点を合わせ手前を大きめに前ボケさせ後ろはほんのりとぼかしています。

水面と前ボケの角度を合わせたので幻想的な雰囲気になりました。

100mm t5.6なので使うには少し慣れが必要ですが、ふわりと広がるボケは他では味わえません。

街が煌びやかに輝くこの季節に是非お勧めしたい一本です。