【Leica】M2と過ごした2020年
今年の初夏辺りに購入した「Leica M2」。
もともと何台かのフィルムカメラを持っていましたが、それらを抑えて今年一番撮影に使用したカメラでした。ここまで使用頻度が高くなった理由は、フォルムの美しさ、撮影プロセスの手軽さ、あとは結局、ライカを使いたいという逃れようのない憧れでしょうか。
さすがはライカ。
このM2を使った写真は、今年のブログにも何本か掲載されています。
私の書かせていただいたブログばかりで恐縮ですが少し、振り返ってみたいと思います。
すべて読み終えた頃にはきっと、あなたもライカを使ってみたくなっているはず。
私がM2を使ったまず最初のブログ、モノクロ写真でした。
私の場合モノクロフィルムであれば家で現像できる環境が整っているので、早く写りを確認出来ます。なぜそんなに急いで確認する必要があるのか。1つ目はもちろん好奇心。新しいカメラを手に入れたワクワクからくるものです。そして2つ目、中古カメラ店の初期不良対応期間に間に合わせるためです。対応期間が長いところもあれば短いところもあるので、ちゃんと写っているかどうかを早急に確認する必要があります。
(ちなみに当店は基本的に、フィルムカメラの初期不良対応期間を1ヶ月と長めにとってありますのでご安心ください。ただし、レンズに関しては2週間であることが多いのでご注意ください。)
とは言うものの、カラーネガ現像であれば即日で対応できるお店もたくさんあります。つまり、私がモノクロ自家現像する理由はほとんど、一つ目に挙げた好奇心であるということになります。
【Leica】今日もM2と
【Leica】追憶の夏、Kodak Ektarと、M2と
2本目と3本目は小旅行の記録です。
気合を入れて撮影に臨むからか、いつもより上手に撮れているような気さえします。
今まで何度も使ってきたフィルムもライカに籠めれば違った風合いに見え、「これがライカレンズの写りか…」と呟いては、しみじみと撮影日の感傷に浸ることがしばしばありました。こよなく愛するエルマー35mmのノンコートレンズを幾度となく覗き込んでは感心する日々。
最後に掲載したのは後塗りブラックペイントに関するブログです。
何を隠そう、私のM2も後塗りされた個体。ブラックボディにシルバーのレンズ、色の対比が堪りません。
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たくさん撮ってはたくさん書いたなあ、と思い返していましたが、こうして振り返ってみてはまだ数本のブログだけ。何本も同じ機材で撮影した内容を書くわけにもいきませんので、更新頻度は今後もきっと低めではありますが今後ともよろしくお願いいたします。
今回はあと数枚だけご紹介して終えたいと思います。
家に居る時間が長くなると、過ごす毎日が同じように感じてしまうため「あれ、この日なにしたっけな…」と感じる事が多くなってきました。確かにその日その場所で自分は生きていた筈なのに、明確にその日であると確信が持てる記憶が無いために、すっ飛ばしてしまった日が幾日もあるようで落ち着きません。対策としては…日記でも書くべきなのでしょうか。
この日のこともあまり多くは覚えていません。
いつもの場所、いつもの日差し、いつものカメラ。
使用したカメラはいつものM2、そしていつものエルマー35mmF3.5です。
使うフィルムが違えばここまで写真の出来も違ってくる、フィルムカメラの面白さですね。
快晴に恵まれたため少し絞り込んで撮った写真が多いです。
またこの時入れていたフィルムがISO50の低感度モノクロフィルムだったこともあり、描写は想像を超えるほどシャキッとしたものになりました。
ぽわぽわと画面端に丸いものが浮かんでいます。どうやら、自分で現像した時に端の方がムラになってしまったようです。
私自身まだまだ現像が上手とは言えないので毎回こういった失敗の繰り返しですが、特徴のある写真の方が実は長く記憶に残るのかもしれないと思うと、なんだか嫌いにはなれません。
この写真も幻想的な雰囲気で、実は少し気に入っています。
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いかがだったでしょうか。
同じカメラ、同じレンズで幾度も書かせていただいたブログたちでしたが、撮った日の環境、使ったフィルム、また、現像時間の違いなど、様々な要因が重なって、まるで全く別のレンズを通して写したかのような写真たちがご覧いただけたかと思います。
これから先何年フィルム写真を撮ることが出来るのか、そんなことが頭の片隅には常にありますが、とりあえず今は目の前の風景と手元のカメラに向き合い、楽しく写真を撮っていこうと思います。
そういえば、ご覧いただいた皆様もライカ、使ってみたくなりましたでしょうか?
もし少しでもそう感じられたのなら今のうちに、是非。