【Leica】CONTAX × Leica M10-P
筆者にはずっとやってみたかったことがあります。
それはこのブログを見てからのこと。
CONTAXレンズとLeicaのデジタルボディを組み合わせて撮影したブログです。
これを見てから筆者はCONTAXレンズとLeica M型デジタルボディを組み合わせたらどんな色を出すのだろう。
同じドイツに生まれた光学メーカーの名門同士でライバルともいえるZeissとLeica、その禁断のコラボレーションとは…。
そもそもその外観とは一体…!と心の中でのざわめきが収まりませんでした。
…このままでは居ても立っても居られないので所有しているCONTAXレンズとLeica M10-Pを組み合わせて撮影をしてきました。
まずはLeica M10-Pですが、ライブビュー機能やビゾフレックス(Typ 020)という外付けのEVFファインダーを付けることによってMマウント以外のレンズをアダプターで装着した際でも比較的簡単に使うことができます。
M10シリーズに関してはこちら
右にあるものがデジタルのM10-Pです。左の2台はM型フィルムライカ。
一目、どれがデジタルボディなのか分からないほど、M3誕生から66年経った今でも、そのスタイルを受け継いでいます。
そして装着するレンズはCONTAX(コンタックス)のレンズ。
いまではミラーレスカメラに付けて楽しまれる方も多いと思います。
HASSELBLADなどの中判カメラや舶来カメラでしか使えなかったCarlZeissの描写を一眼レフで楽しめるシステムとして当時人気を博しました。
ヤシカコンタックス(C/Y)マウントや、RTSマウントとも呼ばれます。
非常にかっこいいです。特にRTS IIはお気に入りでたくさん持っています。
ずっとアダプターを使い、ミラーレスカメラにつけていたのですが、
フィルムライカに手を出して以来ライカ熱が収まらず、デジタルライカでも試してみようと思いました。
早速、作例!を見たいところですが、
ライカはルックスも重要な要素。外観から参りましょう。
今回使用したアダプターはRAYQUALのもの。代々改良を重ね現在はバージョン3が発売されています。
距離計連動まではできませんが、3m距離をとると距離計がファインダーと連動する仕様になっています。
CONTAX Planar T* 50mm F1.4 AE
標準レンズの帝王と呼ばれることもあるレンズです。
こちらにビゾフレックス(Typ 020)を付けて
まずまずの外観です。
M10-Pボディはすっきりとしているので一眼レフのレンズが付くと異物感があり、そこが非常にそそられます。
外付けEVFファインダーのビゾフレックス(Typ 020)も同様で、非常に気に入っています。
ファインダー部が上へ90度可動し、ウエストレベルのような撮影が可能となっております。
こちらも新鮮な切り口での撮影ができますし、液晶画面が可動しないM10の弱点を補うことができる非常に便利な一品です。
さて、肝心の50mmの描写ですが…。
ふんわりとしつつも、ピントの芯もあるような絶妙な描写にファンが多いです。
MMの方が芯がもう少しキリッとする感じがしますが、なんとなくAEの方が肌が合うので使っています。
開放F1.4ではにじみが強いのでF2.4~F2.8あたりで撮るのが好きです。
こちらはVario-Sonnar 70-210mm T* F3.5 AEです。
通しでF3.5の明るさと、レンズ鏡胴を切り替えると最短撮影距離30cmまで寄れるよう(倍率は1:2のハーフマクロ)になるハイスペックレンズ。
その昔、コンタックスクラブの写真コンテストにおいて、このレンズで撮った作品が賞を総なめにしたという逸話があるレンズです。
Tele-Tessar T*300mm F4 MMです。ここまでくると禍々しい姿になります。
朝、散歩していたらカワセミを発見しました。
早速撮影してみます…。
M10系のセンサーと相まって活き活きとした一枚に。
カメラを始めたばかりの時に望遠レンズを買い揃えて鳥の撮影に熱中していた時のことを思い出しました。
この時ばかりは筆者も若干興奮気味に…。ISO感度をカメラに任せ、高速シャッターで連写していきます。
300mmではなかなか寄り切れません。こんなときMutarさえあれば…!
左側は前ボケです。F2.8ほどあればもっと綺麗に作れたのですが…。
そんな時に世界最高の描写と言われたTele-ApoTessar T*300mm F2.8の存在が頭をよぎります。
高画素モデルのM10-Rを使用してトリミングなどで対応するのも、可能性が広がり良いなと感じました。
手ブレ補正のないM10ボディでこの焦点距離のレンズで撮影するのは難しいです…。
ピント拡大を使用すると、ぐわんぐわんと画面が揺れます。一脚や三脚も必要になります。
ボディ内に手ブレ補正機構を有するLeica SL2や2400万画素モデルのSL2-Sなら快適に撮影ができそうです。
Planar T* 85mm F1.4 AE
CONTAXレンズの中でも非常に繊細な一本です。人から頂いたもので大切に使っています。
思い出の詰まったレンズです。
ポジフィルムのような素晴らしいトーンです。なんともない景色なのですが、情緒豊かに描き出してくれる一本。
これぞ濃厚なCarlZeissのレンズ出す色。他のカメラで撮影するともう少し強烈な青が出ることもありますが、
M10-Pのセンサーと組み合わせた時は丁度良い塩梅です。
また少しアンダーめに撮影すると良い色が出せる気がします。
いかがでしたでしょうか!かなりマニアックな内容でしたが、M型ライカの新たな一面を披露できたかなと思います。
みなさまもライカでカワセミ撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。
それではこの辺で失礼いたします。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
高画素タイプのM10-Rはこちら
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