【Photo Movie 2021】RICOH GR III
【Photo Movie 2021】
誰も予想できなかった2020年、見えないものと闘った一年は、見えないものに支えられた一年でもありました。
自粛生活が続きもどかしく感じる日々、新しい時代が始まり大きな変革が求められています。
この先の未来を予測することがとても必須であり、今あるものを改良して組み合わせることで、今後の未来が見えてくるのではないかと思います。
2021年は皆でこの激動の時代を乗り越えて、心も体も一日も早く落ち着いた生活を取り戻せるよう心より願います。
さてカメラや写真の世界においても歴史が始まって以来、驚くほどの変貌を遂げる中で
過去から未来へ時代を越えて記憶に残るカメラは必ず登場します。
そんなカメラを今後も「Photo Movie」ではご紹介していきたいと考えております。
皆様の期待に応えられるよう尽力いたしますのでこれからもよろしくお願いいたします。
【甦った伝説のRICOH GR III】
待望のモデルチェンジが施され、2019年3月に発売された「RICOH GR III」は最強と呼ばれるスナップシューターとして、画質、機能、性能、操作性、信頼性、すべてにおいて格段に進化を遂げ、ついに甦ったと感じる仕上がりで登場しました。
「道具として虚飾のないモノ、すべてのカタチが機能的で意味のあるモノ」この考えのもと改善と修正を繰り返しながら基本的なカタチを一切変えずに続くシリーズこそがこの「RICOH GR III」と言えます。
【GRのデザイン深化】
長年使ってきた私でもモデルチェンジのたびに思うことがあります。正直に言ってこのGRシリーズは、「360°」どの方向から見てもすぐにGRだと分かるほど同じカタチをしています。つまりそれほど初期のデザインの完成度が高かった証です。
またカメラを握った瞬間にすぐにGRだとわかる指かかりのよいなだらかな曲線にこだわったグリップ。私がGRを選ぶ一番の理由が右手ですべての操作が可能なこのグリップにあります。
今回のGR IIIで一番注目すべきところはこれまで内蔵されていたフラッシュが省略されたことです。撮影するためのシンプルな道具としてより本来のGRがもつべきモノとしての佇まいにデザインの深化を感じます。
【GRの写力】
GRの真骨頂は、眼にしたすべてを記録するための優れた画質と携帯性、瞬間を逃さない連写性、道具としての使いやすさや信頼性など写真表現の本質にあります。フィルムカメラからの広角画角28mmの単焦点レンズは、ほぼ目の前の風景全部が入るためフレーミングを誤ることはありません。またズームがない分ズーミングを考える必要がなく、迷わずにシャッターを押すことができます。このGR最大の魅力は、撮りたい瞬間を「逃さない」「誤らない」「迷わない」即応する最強のスナップカメラと呼ばれる「即写力」と言えます。
【無限のRICOH GR】
GR本来の姿である撮影のためのシンプルな道具に徹するため、カメラ本体から極限まで機能、装備を削ぎ落した結果、思いのほかアクセサリーが充実しています。例えばそのひとつでもある内蔵フラッシュは使わない人にとっては不要であり、必要なものはアクセサリーで追加すべきだと理に叶っています。ファインダーが必要な方には二種類の純正外付けファインダーを用意するなど使い方によって選ぶことで目の前の世界にのめりこむことができます。
変わるべきモノと変わらざるモノ、道具としてのカメラとは、常に身近で使うカメラとしてバランスが良く長く使えるGRの可能性は無限大です。
【RICOH GR III Movie】
いつの時代も感動のドラマが生まれる瞬間があります。かけがえのない瞬間を最高の画に記録するカメラは表現を生みだす道具として大切な相棒です。そしてその大切な瞬間を切り取る相棒は記憶に残るカメラとなり、やがて伝説となって語り継がれていきます。そんな記憶に残るカメラを今後も「Photo Movie」ではご紹介していきますので、次回もお楽しみに。