【Leica】ライカM10-Rで撮影した、いつかの猿島。
それは昨年7月のこと。
『Kasyapa for Leica』の撮影で神奈川・横須賀市の海に浮かぶ無人島、猿島へ出かけました。
実は猿島へ行くのは初めて。仕事なので撮影も真面目に、Kasyapaの文章も大人なので真面目に書いているのですが、
内心は「ここがゲルショッカーどもの秘密基地か(仮面ライダー第80話参照)」と本郷猛になった気持ちで上陸しています。
何故サイクロン号は2スト2気筒なのにマフラーが6本出しなのか。
公表500馬力という日産GT-R並みの出力を、あのドラムブレーキで受け止められるのか。など、大人気ない疑問を抱きながら島を回ります。
ここ猿島はショッカーの…いや、幕末から第二次世界大戦時まで東京湾に浮かぶ要塞として機能していた島です。
島内のあちらこちらに壕が掘られ、かつては弾薬庫として使用していたとの事。苔むしたレンガや錆びついた大砲の台座など、各所に戦争の歴史を感じます。
「天空の城ラピュタみたい」と言われている、ここ猿島。
パンの上に目玉焼きを乗せて食べるのに憧れたり、飛行石が落ちていないかと探したり、入道雲を見るたびに「竜の巣だ!」と叫んだり、色々子供の頃からラピュタに被れて育ってきました。
深い緑に覆われた遺跡のような建造物の数々、確かにここはラピュタ感がすごい場所です。
ちょっと真面目に書きましょう。
この時に使用したのが『Leica (ライカ) M10-R』、Mデジタル初の4000万画素モデルです。当たり前かもしれませんが、今までのMデジタルと比べると写真の中に書き込まれている線の情報量が明らかに違う印象を受けました。言うならば、Mモノクロームの繊細さをそのままカラーにした感じです。
「どこかに行って写真撮りたいな〜」と思っても、なかなかそれが叶わない今のご時世ですが、こうやって過去に撮った写真を見返すのもいいものだなと思いました。そして「いいな」と思えるのは、やはりライカで撮った写真だからなのかなと。
いまカメラにできること、日常の中にある幸せな瞬間、美しい光に二重像を合わせてこれからも撮っていきたいと思います。