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【Canon】【Nikon】空色表現比較 Vol.4

【Canon】【Nikon】空色表現比較 Vol.4

今回のマップタイムズは「空色表現比較 Vol.4」

2機種にて同様な条件で撮影をし、空の色の発色にどのような違いがあるかを研究している記事となります。

 

使用したボディは「Canon EOS 6D」と「Nikon D610」。

6Dの発売日は、2012年11月30日。

D610の発売日は、2013年10月19日と、ほぼ同時期です。

どちらもフルサイズ入門機の位置づけであり、有効画素数が若干異なるものの、ほぼ同スペックに近い2機種となります。

 

使用したレンズは「Canon EF50mm F1.8 STM」「Nikon AF-S NIKKOR 50mm F1.8G」です。

有名なCanonとNikonでの比較、果たして顕著に空の色は変わるのでしょうか。

実際の写真をご覧くださいませ。

 

※比較している写真同士の露出はすべて同じ、出来るだけ同条件で撮影してます。

※ホワイトバランスはすべてオート。ピクチャースタイル・ピクチャーコントロールはどちらもスタンダード。画質は最高画質にてJPEG撮って出しの写真です。

※ブログに載せる際、画像サイズを若干小さくしてアップロードしております。そのため忠実ではない場合がありますのでご了承下さい。

↑Canon 6D

↑Nikon D610

はじめの比較は、日中の青空の比較です。

撮影したこの日の空は、真っ青な青空というよりも、少し日が傾きはじめていたので、赤色が混在しはじめていた難しい青空の色でした。

結果としては、6Dはブルーの発色がよく、D610はどんよりとした暗い青空となりました。

 

↑Canon 6D

↑Nikon D610

こちらも上記の写真同様な傾向の結果でした。

6Dは全体的に発色が良く、D610は彩度が低い写真となってます。

 

↑Canon 6D

↑Nikon D610

こちらは、写真上部の空の色の濃さに異なりが出ており、そこから下部に向かってグラデーションの彩度の違いが顕著に出ています。

 

そして驚いたのは、下部の白い家の表現の違い。

6Dは綺麗なホワイトに対し、D610はオレンジを含んだ色表現という結果になり、驚きました。

こちらの写真も上記2枚写真と同時刻の日が傾き始めた冬の15時頃の写真。

6Dは、1枚の写真としてみるとまとまりがある仕上がりとなりましたが、まるで日が一番高い時間帯に撮影したかのような印象を受けます。

対してD610は、白い家に傾き始めた日が当たりはじめている時間相応な1枚に見受けられます。

 

人によって好みが分かれると思いますが、白い家の色表現により、空の印象が変わり、全体の仕上がりが変わること、色表現の大切さを実感した比較写真でした。

 

↑Canon 6D ピクチャースタイル:オート

ちなみに、露出の値が若干異なり、明るく撮影してしまっておりますが、ほぼ同時刻にて6Dのピクチャースタイルを「オート」に設定した写真が上記の写真です。

比較の際に使用している「スタンダード」に対し、「オート」は被写体や撮影シーンに応じて自動的に最適な仕上がりになります。

空を晴天の青空と認識し、青を強めに仕上げようとしてくれたのでしょうか。スタンダードよりも濃い色付けで、色鮮やかとなりました。

白い家は先ほどと比べると中ぐらいの白さの表現になってます。

 

実はD610には、このオート機能はありません。

ホワイトバランスとは別に、最終的な仕上がりをカメラ任せに出来ることも面白いなと思いました。

 

↑Canon 6D

↑Nikon D610

最後はマジックアワーでの撮影。開放での撮影でしたが、こちらも顕著に違いが出ました。

やはり、6Dは全体的に発色が良く、D610は全体的に淡い色合いです。

写真上部の濃い部分が6Dは明るくマゼンタ色が見受けられますが、D610は夜空を思い浮かばせてくれるようなブラック色が強いです。

意外にも、下部の夕焼け部分のレッド色は、ほとんど変わりがありません。

そこからのグラデーションの広がり方の表現が異なりました。

 

 

いかがだったでしょうか。

今回は、思ったよりもCanon特有のマゼンタ色が強く出た写真は少ない印象でした。

実際の状況を思い出し、振り返ってみると、見た空の色に近いのが多かったのはD610だったかと思います。

 

Canon 6Dは大袈裟に言うと幻想的で、鮮やかな空の世界を写してくれる、

対してNikon D610は忠実でリアルな空の世界を写してくれる。

非常に面白い結果となり、CanonとNikonが目指している色表現が異なることを、改めて実感しました。

 

今回は、あえてどちらも新品が終了している何世代か前の機種を使用してみました。

この傾向は今の最新機種にも受け継がれているのでしょうか。

次は、新品が販売している機種同士で比べてみたいと思います。

 

次回の空色表現比較もお楽しみに!

過去の【空色表現比較】記事はこちら




[ Category:Canon Nikon | 掲載日時:21年02月05日 18時10分 ]

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