【Nikon】Nikon Z7II とマウントアダプターで撮る:AF-S NIKKOR 58mm F1.4G
マウントアダプターで繋ぐFとZの世界線。Nikonならこのレンズは使いたい、という銘玉。『Nikon Z7II』と『AF-S NIKKOR 58mm F1.4G』のコンビです。さて、銘玉というのだから周辺までカチッと写るのか、というとそうではなく(もちろん絞ればシャープですが)開放周辺のボケのなだらかさなど、測定値にはあまり反映されない「写り」そのものに魅力のある一本です。せっかくの明るいレンズですが、今レンズは日中をメインに撮影しました。ぜひご覧ください。
まだ朝早い都会の駅前の交差点。人の数の対比が面白いです。こういうレンズを描写がすごいレンズと言うのでしょう。立体感、ボケ感ともに実にたまらない写りです。
路地裏に差し込む光。開放絞りで撮影したのですが驚くほどの立体感です。拡大して解像を楽しむようなレンズではありません。純粋に1枚の写真としての写りを愉しむレンズだと思います。
ピント面からのボケ感がとてもスムーズで気持ちがいい写りです。実はこの写真は秋になる前に撮ったものなので、若々しく紅葉するまえの写真です笑 もうじき春がやってきますね、色鮮やかな世界が今から楽しみです。
青い空、緑々しさの中にある赤い実の三色のバランスがとても気持ちよかったので、少し絞って撮影しました。どうでしょうか、このシャキッとした描写。ボケ味ばかり魅力のレンズではありません。むしろ絞った時のこのクリーンさはなかなか出せるものではありません。
道路の向かい側、歩行者がシルエットになるくらいまで絞って撮ってみました。こちらもF8ほどまで絞りましたが非常にシャープな解像感。まっすぐに明暗を分ける影の線が気持ちいいです。
光量で変わる赤のグラデーションが魅力的。手すりの影になった部分のトーンの出方もとても好きです。
光がどこかに反射してライティングされたような樹木。4枚続けて絞った画を掲載しましたが、いかがでしたでしょうか。こちらも絞った1枚ですが本当によく写ります。
「58mm」の血脈を受け継ぐこのレンズは趣味性というのか写真好きというのか、光学的な視点よりも「写り」を強く意識したレンズだと思っていましたが、まさに予想通り。しかしそれだけでなく非常に真面目な写りをする面もあり常用レンズとして使うにも最適です。じっくりと付き合えば付き合うほど魅力が増していくであろう『AF-S NIKKOR 58mm F1.4G』。ぜひお楽しみいただきたいレンズです。