気温が20度を超える日も珍しくなくなり、通勤中にふと目を向ければ柿の木やあじさいなど冬には枯れたようだった植物が芽を出してきていました。春というか気温だけなら初夏といってもいいような陽気のなか、久しぶりに近所の自然公園を散策することにしました。
今回使用したレンズは Panasonicの「LEICA DG SUMMILUX 12mm F1.4 ASPH. H-X012」です。2016年7月に発売した 35mm判換算 24mm、開放F値1.4の大口径広角レンズとなります。太く短い鏡胴先端付近には絞りリングがあるので直感的に絞りを変更できます。
家を出発しいざ自然公園へ、と思っていたら視界の隅に元気なビタミンカラーのお花が映り込んできました。アスファルトで舗装されていない砂利の駐車場の片隅です。
よく見るとここだけで4種類くらいの植物が群生しているようです。直射日光に当たっていたので、少し露出を暗くし、群生している様が可愛かったので1,2段絞ってボケすぎないように調整しました。
徒歩で30分程度歩き、自然公園に到着。枝に隙間なく小さな白い花が咲く雪柳、道の脇にズラリと咲き誇る様は圧巻です。左上に太陽を配置し少し花びらを透けさせるように撮影してみました。太陽のあたりこそ白とびしているような状態ですが、前ボケ後ボケともに滑らかで中央の雪柳は精細に描写してくれています。
木陰の椿の花を開放F1.4、薄暗かったので少し明るめに補正して切り取ってみました。木漏れ日がきらきらと丸ボケとなり、椿の花を引き立ててくれているようです。
今度は同じ場所でぐいっと椿の花に近づきほぼ最短距離、立ち位置を調整して木漏れ日ながら思い切り逆光、あえてフレアやゴーストが出るように撮影してみます。そちらに気を取られてピントが甘くなってしまいましたが、光が降り注いでいるようで気に入りの1枚となりました。
ライカの光学基準をクリアしたレンズの描写は素晴らしいの一言で、まるで触れられそうなリアルなシャープさとまさにとろけるようなボケ味にシャッターをきるたびに感心しきりの一日でした。
久しぶりの自然公園はどれを被写体に選ぼうか悩むほど植物が萌えて花も多く、春の訪れを感じさせるものでした。川沿いの桜や花壇のチューリップの苗など、これからの開花を予想させるものも多くこれからが楽しみというものです。
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