【Voigtlander】蜜柑と回折現象
今回は先に申し上げます。
使用したレンズは「Voigtlander NOKTON 60mm F0.95」
「F0.95」
その響きは極限までボカしたい私にはとても強い誘惑を発する言葉です。
少しピントをずらすだけで一気にボケてしまう難しさは、まさに「じゃじゃ馬」
撮影する時の難しさがより一層ワクワクさせてくれます。
しかし、いつもF値を開放で使用するわけではありません。
状況によってはF値を絞り込んでパンフォーカースで撮影する事もあります。
そこで気になってしまうのが「回折現象」
絞り羽根の裏側に光が回り込む現象で、この現象によって解像力が低下してしまいます。
ただ全体を写したいからと言って絞り込んでしまうと画質が低下し満足いく写真が作れなくなってしまいます。
さて、下の写真の蜜柑。
まずは開放で撮影しており、被写界深度の浅さもあり全体的に柔らかい写りになっています。
そして、ここから少しづつ絞り込んでいきます。
左からF0.95・F2・F8・F16となっています。
如何でしょうか、開放と最大絞りFの時は多少の解像力の低下がありましたが、
比較的絞り全域で高画質をキープしていたと思います。
35mm換算で約120mmのこちらは画角的にも小物撮影がしやすく。
屋外だけではなく室内でも活躍できるレンズです。
今年度も残り数時間です。
この1年コロナウイルスの影響もあり満足に撮影ができない日々が続きました。
もしかしたら、この先も満足に撮影できない時期が続くかもしれません。
だからこそ、今回使用したレンズの様に室内撮影に向いているレンズは、
今まで以上に重宝されていくと思います。