【FUJIFILM】雨の庭園~XF 23mm F1.4 R~
六月も半ばに差し掛かり梅雨入りが近づいてまいりました。
もうすぐ雨の日の撮影が捗る短い時期がやってきます。
じめじめと湿気を含んだ空気が不快に感じることも多いですが、カメラを持って出かけると
いつの間にか撮影に夢中でさっきまでの嫌な気持ちを忘れてしまっていることもあります。
雨の日の撮影が好きなわたしはこうして梅雨入りをひそかに楽しみにしているのです。
今回は梅雨の時期より以前に撮影した雨の景色をお届けいたします。
この日は朝から小雨がぱらついていたため、傘をさしながらとある庭園へ足を運びました。
首からストラップを下げた状態でカメラを片手にのんびりと園内をお散歩します。
雨が降っているせいか人通りはそんなに多くはありませんでした。
X-T4に搭載されているお気に入りのクラシックネガで雨の景色を撮ると、
しっとりとした空気感とノスタルジックな雰囲気がいい具合にマッチします。
無数の雨が池の表面に落ちて波紋ができていました。
まるで水の楽器を鳴らしているようで、池の中の鯉にはどんな音に聞こえているのだろうか、
とそんな想像してしまいます。
今回持参した撮影機材のX-T4とXF23mm F1.4Rは、ボディのみ防塵防滴構造となっており、
レンズは濡らしてしまうとアウトなのでしっかりと傘で覆いながら撮影を楽しんでおります。
雨の日のスナップ撮影は不安定な姿勢で撮影することを想定し、比較的軽い機材で挑むのが個人的にはベストです。
ミラーレス機の中だけに絞るとX-T4は小型とは言えないかもしれませんが、
手振れ補正がついている点が片手持ち撮影に大きく貢献してくれています。
時間が経つにつれてすこし雨足が強まってきました。
去年までのわたしは雨の日に外に出るなんて嫌だ、というくらい引きこもりがちな人間でした。
今まで雨の日に外に出てもカメラを持ち出すことはほとんどなかったのですが、
ある日唐突に持ち出して撮影をしてみたら写真の中に収まる雨の日の独特な空気感が好きになりました。
肌にまとわりつくような湿気った空気は苦手ですが、写真に収めたいがために外へ出かけています。
晴れの日に撮る花も綺麗ですが、雨の日に撮る花もまた一段と綺麗です。
クラシックネガで黄色と紫色の被写体を撮影したときの色合いが特に好きです。
すべて撮って出しの掲載ですが、ほかのメーカーでこの色を表現するには
現像ソフトを駆使しないとなかなか難しいのではないでしょうか。
現在使用している焦点距離“23mm”のラインナップにはXF23mm F1.4RとXF23mm F2 WRの2種類があります。
今回選択しなかったXF23mmF2 WRは防滴構造となっておりますので、雨の日の撮影はこちらのレンズもおすすめです。
わたしは開放1.4で撮る自然なボケ味とクリアな描写が好きでXF23mm F1.4Rを選びました。
小雨程度の強さでしたら傘をさしたままでも片手で撮りやすく雨模様もしっかりと収められます。
ですが、前述したとおりXF23mm F1.4Rは防滴構造がないため水には弱いので撮影の際は
くれぐれもご注意ください。
最近は通勤途中などに紫陽花が綺麗に咲いている場面をよく見かけるようになりました。
もうすぐ各所で紫陽花が見頃を迎えるころでしょうか。
夏本番のように暑い気温と梅雨空を交互に感じるようになり、体調を崩しやすい時期の最中ですが、
健康に気をつけながら雨の日ののんびりフォトライフを楽しみましょう!