【Voigtlander】Vintage Line NOKTON(旧タイプ)の魅力再考
NOKTON 50mm F1.5はフォクトレンダーから1999年にライカL(スクリュー)マウントとして登場し、
2013年にヴィンテージラインとして発売されたのが今回のレンズ。
昨年の2020年に【NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM】として更に刷新されています。
外観の鏡胴デザイン、マテリアル、レンズ構成が一新。
更にレンズコーティングのマルチ/シングルが選択できる仕様として生まれ変わっています。
新レンズも魅力的ですが、個人的にはこちらの旧タイプはくびれたデザインと製品としての完成度の高さからお気に入りです。
「ヴィンテージ」なのに旧タイプとか、新製品とか非常にややこしい進化、変遷です。
現在、フォクトレンダーにはクラシックなデザイン、意匠をまとった最新の光学構成によるラインナップがあります。
それが【Vintage Line】シリーズです。
個性的なデザインですが、撮影時はこの「くびれ」のホールド感が大変よく実用が損なわれていることはありません。
ピントリングの適度なトルク感と絞りリングの軽いクリック動作が快適な操作感を演出しています。
シルバー鏡胴の方がブラック鏡胴よりも70gほど重い理由は、真鍮製の鏡胴であること。
ブラック鏡胴はアルミ製ですが、シルバーの光沢のあるクロームメッキは非常に高級感があります。
本家クラシックのライカボディとの相性はもちろんですが、組み合わせるボディにより変化が楽しめます。
今回はNikonのミラーレス機Z6とのコンビですが、個人的にマッチングは良いと思います(合わないと言われる方もいますが…)。
現行の【タイプII】は統一性のあるデザインになり、組み合わせの相性度は高くなっているといえます。
写りに関しては申し分ありません。
寄った時のピントとボケの出方。
絞った時や遠景でのシャープネス。
他のフォクトレンダーレンズにも共通していることですが透明感があります。
マウントアダプターによってさまざまなボディに対応でき、
これから出てくる未来のカメラでも組み合わせたくなるような、永く使用できるレンズです。