【Wish Upon a Star】Vol.2 大きなキャンパスに描く星空
先日、SIGMAから発売となったfp L。
SIGMA史上最高画素数の6100万画素のそのボディは、
SIGMA fpから大きさを変えず軽量コンパクトを実現しました。
今回は、SIGMA fpとfp L を持ち出して、星空を撮影したので、その模様をご紹介します。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:4.0秒 / ISO:1250 / 焦点距離:20mm
使用機材:SIGMA fp L + Art 20mm F1.4 DG HSM
まずは、fp L で撮影した夜空です。
月の入り直前で煌々と月が夜空を照らしていますが、その影響ももうすぐ終わり。
月が沈むと一気に夜空は星空へと変わっていきます。
高画素を実現したfp L ですが、偽色・モアレを軽減するローパスフィルターが搭載されており、
偽色やモアレが出やすい地上景と夜空の境目が不自然なく、精細に描写されております。
星空撮影で多く使用されるケーブルレリーズですが、
SIGMA fp / fp L は共通して、マイク入力用のφ3.5mmステレオミニプラグ端子を用いたレリーズとなっております。
今回はボディ内のタイマー機能を使用し、セルフタイマー2秒で撮影を行いました。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:13秒 / ISO:1600 / 焦点距離:20mm / WB:3700K
使用機材:SIGMA fp L + Art 20mm F1.4 DG HSM
高画素で書き出しサイズが大きいため、
センサー熱やボディ内の発熱を心配しておりましたが、
写真(スチル)だけでなく、動画(シネマ)撮影用にも作られているSIGMA fp L。
排熱機構が大きく確保されており、肌寒い夜の撮影でもボディの発熱を気にすることはありませんでした。
絞り:F2 / シャッタースピード:13秒 / ISO:1600 / 焦点距離:20mm / WB:3700K
使用機材:SIGMA fp L + Art 20mm F1.4 DG HSM
とここでレンズキャップをつけて撮影を行ってみました。
画素数が高いと高感度ノイズや長秒ノイズを気になってしまいますが、
ご覧のように、ノイズが抑えられている様子が伺えます。
絞り:F1.4 / シャッタースピード:30秒 / ISO:6400 / 焦点距離:20mm / WB:3700K
使用機材:SIGMA fp L + Art 20mm F1.4 DG HSM
ただ一つ気になったのが、星空写真の要となるピント調整。
【Wish Upon a Star】星空を見てみよう!!~撮影編~
上記のブログでもご紹介したように、
星を点像に写すためには、ただレンズのピントリングを無限遠に合わせるのではなく、
ライブビューでの微調整を必要とします。
他メーカーの他機種であれば通常、ライブビューの拡大が10倍前後行えるのですが、
fp Lはfpと同じ8倍になります。
高画素モデルであるため、星の描写がより精細になるのですが、
初めに微調整を行っていないと粗が目立ってしまいます。
多少時間はかかりますが、そのような苦労も撮影の醍醐味と思い楽しみました。
絞り:F1.4 / シャッタースピード:8秒 / ISO:1600 / 焦点距離:20mm / WB:3700K
使用機材:SIGMA fp + Art 20mm F1.4 DG HSM
こちらはSIGMA fpで撮影した星空です。
2460万画素のボディになりますが、いかがでしょうか。
fp Lで撮影した写真と異なり、若干天の川の色味が違うように感じられます。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:13秒 / ISO:5000 / 焦点距離:20mm / WB:3700K
使用機材:SIGMA fp L + Art 20mm F1.4 DG HSM
さて、最後に薄明直前の天の川の写真です。
シグマ史上、最高画素数となったSIGMA fp L。
ライブビューの拡大率が若干低いところが気になりますが、
高画素数となっても、相変わらず小型軽量ボディには魅力が多いです。
星空撮影で用いられるレンズは大口径レンズが多く、大型・重量級のレンズが目立ちます。
大型のレンズと組み合わせても、邪魔にならない小型ボディ。
ぜひ、その小さいボディに備える大きなキャンパスに、
画面いっぱいの星空を描いてみてはいかがでしょうか。