【SONY】α Like Vol.12 α1で挑む「モータースポーツ」
ソニーを愛し、ソニーに愛されたいスタッフが綴る「α Like」シリーズ。
突然ですが、私はカッコイイ車が大好きです。
カメラという趣味を持って良かったなと思う要因の一つに、車を格好良く撮れるからというのがあります。
とりわけ大好きなスポーツカーを、ソニー最強のフラッグシップモデル『SONY α1』で撮影した時の写真を振り返ります。
眩しいほどに晴れ間が差し込むこの日は絶好のレース日和。時折、大きな雲が太陽を隠しますがそれもご愛敬。
今回の使用機材は
・カメラ
SONY α1
・レンズ
SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS(+2x Teleconverter)
SONY FE 24-70mm F2.8 GM
2倍テレコン装着の超望遠ズームで最大1200mm!
コチラをメインに据えつつ、近い所を撮影する用に標準ズームも携えて行きました。
圧倒的な望遠撮影が行えるにも拘らず、持ち運びが苦にならないサイズ感・重量なのはミラーレスの特権でしょう。
スタンド席に座ったまま、ピットで行われる最終調整の様子を垣間見ることが出来ました。
コチラに睨みを利かせている86 MC。どんな走りを見せてくれるのかが楽しみです。
スタートの直前まで各所のメンテナンスが行われます。
最高のパフォーマンスを見せるために奔走するエンジニアたちの背中に熱いモノを感じずにはいられません。
いよいよレーススタート!
チェッカーフラッグが控えるホームストレートはノンブレーキで全車両が駆け抜けていく最速の地点。
しかし、アイドリング走行やスタート直後ならスピードも緩やかなので抑えやすいタイミングです。
車体のBullのように猛進するNSX-GTの勢いが写せているでしょうか、翼を授かったかのような走りです。
まずは流し撮りの写真をご覧いただきます。
とにかく驚くのは『SONY α1』のAF性能の揺るぎない安定感!
私のまだまだ未熟な腕前でも、気持ち良いほど当たりショットを生み出してくれるのです。
AFモードはコンティニュアス(AF-C)にし、フォーカスエリアはワイドに設定。
肉眼でカーブに差し掛かる前の車両に狙いを定め、ファインダーを覗きながら画面に捉えます。
759点のAF測距ポイントが確実に追いかける様は圧巻です。
可愛いイラストと堂々たる走りのギャップがたまらないMercedes AMG GT3。思わず心もみっくみくになってしまいそうです。
さらに驚くポイントとして、FEレンズを装着した状態でAPS-Cクロップで焦点距離を1.5倍にする場合も
測距点数は759点のまま変わりません。快適さそのままにクロップを活用することが出来るのです。
GR Supraの美しい曲線美、そして煌めく艶やかなレッドにため息が出てしまいます。
体が温まってくるとテンションもハイになってきます。次第にシャッターにはリズムが生まれ、撮影が何倍も楽しくなります。
この時はかなり機材に助けられているのが現実ですが、そういう気持ちにさせてくれるのもまた名機の条件かもしれません。
普段はキャンプをしながらレースを楽しむので自炊が多いのですが、この時は大人しく場内の食堂へ。
汗を流し、時に山間の風に強く当たられてきた体に出汁の効いたうどんが染みわたります。
それでは、続いて挑戦したシャッタースピードを上げて撮影するビタ止めの写真をご覧ください。
シャッタースピードは1250~2000の間で適宜調整します。
疾走感のある流し撮りと違い、ホイールの細部までディティールを見ることが出来ます。
つまり、その車両の1番格好良い瞬間を収めていると言えるかもしれません。
アスファルトの中で、文字通り「時間が止まった」かのように鎮座する様、何とも言えない浮遊感があります。
カーブでブレーキが踏まれているからとはいえ、肉眼では見ることが出来ない走行中の勇姿。たまりません。
フェラーリと言うと、自分は「赤」を思い浮かべます。しかしこのFerrari 488の流麗なブルーにはしてやられました。
ビタッと止まった写真を撮るときは連写にはせず、一撮入魂のシングルシャッターを切ります。
『SONY α1』に搭載されている新しい機械式シャッターは音も感触も最高です。
確かな手ごたえと、満たされる撮影欲。トヨタ車のアクセルから得るフィーリングに近いものを感じました。
偉大なる霊峰に見守られながら、熱を帯びて走りゆくGT Carの車列。
切磋琢磨してこのフィールドに降り立っている歴戦のドライバーの胸中を思うと涙がこみ上げてきます。
余談ですが、久しぶりのサーキット撮影だったこと、
そしてこの日初めて拝むことが出来た新型BRZの活躍があまりにも感動的で、レース開始2分後に爆泣きしてしまいました。
車も、カメラも、所詮は趣味。しかし本気で向き合う事で生きていく糧にすることが出来るのです。
抑圧されることの多い日々が続いている中でも、この情熱だけは忘れずにいたいと思います。
という事で、いかがでしたでしょうか。
驚異的な連写性能とAF追従性能により、高速で走り抜けるスポーツカーの一瞬の表情を逃さない『SONY α1』
様々な動体撮影で、今後も大活躍してくれそうです。これがフラッグシップ。これが「1」。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
次の「α Like」でお会いしましょう。