
【FUJIFILM】GFXと梅雨散歩【中一光学】
手軽に持てるデジタル中判として近年注目されているFUJIFILMのGFXシリーズと、それに対応する数少ない社外レンズで撮影してみました。
今回使用したFUJIFILM GFX50RはGFXシリーズの中でもとりわけ軽量コンパクトなレンジファインダースタイルのボディです。
レンズは中一光学から出ているSPEEDMASTERのGFX用レンズ85mm。
GFX用SPEEDMASTERには85mmと65mmがあり、85mmはフルサイズ換算約68mm F1.2。
50mmよりは少し狭く85mmよりは少し広いくらいで、普段50mm単焦点ばかり使っている筆者としては50mmの外一周を削いだような画角は非常に使いやすく感じました。
以前同社のソニー用の50mm F0.95を持っていましたが、開放では滲むような柔らかさと、絞っていくとたちまち表情を変えしっかりと解像する印象がありました。このレンズはどういった表情を見せてくれるのでしょう。楽しみです。
今回はすべてJPEG撮って出しで編集はしていません。
ダイナミックレンジ100で撮影をしましたが、明部から暗部まで飛んだり潰れたりすることなくしっかりと写っています。
ピントがあった部分は浮き立つように表現され、そこからアウトフォーカス部まで緩やかに変化しています。
開放での撮影ですが四隅の流れは見受けられず、周辺減光はこのF値のレンズの開放にしてはかなり方かと思います。
この時期のしっとりとした空気とフジフィルムのグレインエフェクトは非常に相性が良いですね。
ベンチ後ろの木が良い色を出しています。
口径食も少なく、それでいてとろりとしっかりボケてくれます。
グレインエフェクトを強にする事でノイズとはまた違ったザラリとした粒状感が良いですね。
最短撮影距離が1mあるため思ったように被写体に近寄れないので自分の中で丁度良い距離感を見つけていきます。
ヘリコイドは絶妙なトルク感で、レンズに手を添えていて軽く当たる程度では回らず、かといって固すぎもしません。
ACROSでの撮影です。
普段滅多にモノクロで撮影をしない筆者ですが、たまに撮ってみると新しい発見があったり。
GFXでは様々なアスペクト比に変える事が出来ます。
4:3・16:9・3:2・65:24etc…
撮影シーンに合わせてその場その場でアスペクト比を変えられる事も一つの楽しさだと思います。
最後に梅雨の訪れを知らせるカタツムリをご覧ください。