【Nikon】クローズアップレンズでメダカ撮影
できる限り外出を控えなければならない昨今。それでも写真を撮りたいという欲求はなかなか抑えられません。
自宅で撮れる写真映えするものとなると犬や猫などのペットが想像できますが、今住んでいるマンションはペットが禁止されているため、観賞魚しか飼えたことがありません。
そしてその小魚ですが、小さい上、逃げ足が早く、思った動きをしてくれないこともあり、これまでカメラを向けることはほとんどありませんでした。
前回、昔のソフトフィルター紹介した際、防湿庫の奥から「クローズアップレンズ」なるものも一緒に発掘されました。
いつ買ったのかも思い出せないレンズの縁枠には「CLOSE-UP No.5T Nikon」と記されています。
見た感じはレンズ先端に付ける虫眼鏡のようなものなのですが、既にメーカーでの生産は終了しており説明書等の資料もが見つからずで、今となっては何用なのかも判断がつきません。難しく考えても仕方ないのでとりあえずこれを使って撮ってみることにしました。
ちょうどベランダで飼っているメダカが産卵期を迎えています。
露出:1/320秒、F3.2、ISO 1600
近づくとすぐに逃げてしまうのですが、餌を撒いてしばらく待っていると水面に上がってきました。
我が家のメダカは幹之(みゆき)と呼ばれるシルバーボディの品種です。厳密に言うとさらに細かい色分けがあり、呼び名も変わるそうなのですが、あまり詳しくないので割愛します。光が当たるとキラキラと銀色に輝いて見えるメダカとしておいてください。
露出:1/320秒、F3.2、ISO 1600
クローズアップレンズ装着により、若干AFの反応が鈍くなりましたが光量の低下もなく、小さな被写体でも明るく大きく捉えることができました。
魚が光って見えるため、露出をアンダーに補正しないと鱗の模様まで浮き上がらないほどです。
使用したレンズが105mmのマイクロレンズだったため、わざわざクローズアップレンズを使わなくても大きく切り取ることは可能でしたが、近寄りすぎると逃げられたり、私が影になって魚の光沢が綺麗にでないという問題が生じるのを簡単にクリアしてくれました。なにより必要以上に水面に近づかないことで水没の危険性が無くなったのは嬉しかったです。(筆者はストラップを水面につけてしまうことが多いので…)
露出:1/500秒、F3.8、ISO 1600
そしてこちらがメダカの卵です。
メダカの隠れ家用に沈めた流木に付着した藻に卵を生みつけるのですが、放置しておくと親達に食べられてしまうため、見つけたら別の金魚鉢に移しています。
露出:1/1000秒、F3.3、ISO 1600
隔離から1~2週間ほど経つと稚魚が生まれます。メダカというだけあって稚魚の時から目が特徴的です。(実物は5mm位の大きさです)
この個体は黒色をしていますが透明に近い個体もあり、その容姿はマチマチです。しかし成長するにつれ皆銀色に育つのですから不思議です。あとは無事に大きくなる事を願うばかりです。
孵化のタイミングによっては稚魚の大きさに差が出てしまい、小さい子は先輩にいじめられてしまうため、稚魚の大きさ毎に金魚鉢を用意。結果、我が家のベランダは金魚鉢だらけになってしまいました。
魚を飼い始めてかれこれ20年近く。最初は金魚から始まり、グッピーやテトラなどの熱帯魚、そしてメダカと色々挑戦してきました。
一時期はテラリウムにも興味を持ち、水槽レイアウトの参考に水族館巡りにはまった時期もあります。そんな当時の写真を振り返っていると寂しいニュースが飛び込んできました。
三浦半島にある油壺マリンパークが2021年9月30日で閉館するというのです。
実はここ数年で東京タワー水族館や犬吠埼マリンパークなど関東近郊の水族館がいくつか閉館となっています。
今のご時世に遠征は難しいと理解しつつも、名物のイルカショーや回遊水槽をもう一度見ておきたかったとつい思ってしまいます。
イルカショーを行なっている水族館は多くありますが、演劇みたいな演出があって結構楽しめたのを覚えています。
360度パノラマの海を再現した回遊水槽。泳ぐのが早い魚や遅い魚が一方向に泳いでいて、ぼーっと眺めるには最適な水槽でした。
せめて夏休み頃までには、制限なく行動できる様になって欲しいものです。