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【写真の日】「想い出」の1枚 ~あの時を思ふ~

【写真の日】「想い出」の1枚 ~あの時を思ふ~

あらためまして、今日 6月1日は「写真の日」です。

マップカメラスタッフによる「撮っておき」の1枚として前編・後編をお届けしましたが、
このブログでは「想い出」の1枚として5人のスタッフが語ります。

自他共に認める「カメラ好き、写真好き」が多く働くマップカメラ。

その「好き」の始まりにはキッカケがあり、想い出があったはず。

1枚の写真に込められた、想いと物語。

たまには写真を眺めて想い出に浸る時間も必要だと思うのです。
 

使用機材 : Nikon D80 + SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSM

 

私の思い出の1枚は、まだカメラを持ちたての自分が「写真が好き」と気付くきっかけとなった1枚です。

複数台カメラを所有していた知人から譲り受けた『Nikon D80』が私のファーストカメラです。
まだ露出設定やホワイトバランスなんて言葉も良く分かっていない、そんな中で参加した友人の結婚式。
後から撮った写真を見返してもピントはあっていない、ブレまくり、露出も安定していない、とミスショットばかりでした。

そんな中、一枚だけ「おっ」と思える写真がこの1枚。ピントもやや甘く、白飛びしていますが2人の表情が飛びぬけて良い。
後日、この写真を見せた時に「プロに撮ってもらうと緊張しちゃうけど、友達だとリラックスしてるね」と非常に喜んでもらえました。
とても嬉しかったのと同時に、自分にしか撮れない1枚を探求する写真の奥深さに気付くことが出来たのです。

ほどなくしてすっかりカメラにハマっていく訳ですが、沼の深淵に辿り着きそうになるたびにこの写真を見返しては
「機材頼りにならず、被写体の事を思えばいい写真が撮れる」と肝に銘じて日々のカメラライフを送っています。

 


 

使用機材 : SONY α7 + KIPONマウントアダプター + Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F2 ZM(ライカM用)

 

私の思い出の1枚は「人生初のカールツァイスレンズ」で撮影した1枚です。

写真を始めたのは26年前、中学1年生の冬でした。当時はインスタ映えなどという言葉はなく、デジタルカメラも無い時代。
「写真=お金がかかる趣味」という時代だったため中々カメラを手に入れることができませんでしたが、救世主ともいえる当時 5万円台で手に入る「Nikon FM10 レンズキット」が発売され何とかカメラを手に入れることができました。

ポートレート撮影からスタートしたこともあり、どちらかというと「柔らかな写り」を好んで使ってきた私。
当時からカールツァイスレンズという名前はとても気になっていましたが「カールツァイス=引き締まった写り」としか学生の価値観では捉えることができず使う事はありませんでした。

2013年11月、当時マウントアダプター沼にハマっていた私はフルサイズミラーレスの革命児「SONY α7」を手に入れました。
SONYの引き締まった描写に少々戸惑いながらも、その個性も楽しめるようになってきました。そこで出会ったのが「Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F2 ZM(ライカM用)」。

もちろんマウントアダプターを使用しないと装着することができませんが、当初は知人が使っていたこの組み合わせのルックスが洗練されていてカッコ良かったことから購入しました。

食わず嫌いとはよく言ったものです。初夏の高原で撮影した1枚ですが、その清々しい雰囲気とワンちゃんの毛並みや目の輝きまで驚くほど鮮明に。いや実際に目で見た光景よりも美しく描いてくれている気がします。
なぜ今までカールツァイスレンズを使わなかったのだろう。そんな衝撃的な出会いでした。

「このメーカー使ったことないな」「この画角はあんまり興味ないな」という固定概念を捨てて、新しい機材と向き合う楽しさをぜひ皆さまにも体験していただきたい。そう思える1枚でした。

 


 

使用機材 : ポラロイドSX-70

 

写真撮影を続けているとどこかでおやすみしてしまう期間があると思います。

例えばいろんな被写体を撮って撮るものがなくなってしまう。
何を撮って良いか良くわからない。
昨今のように外出などが出来ず撮影する機会が無いなど。

私にもそんな時期がありました。
そんな時、運命の出会いを果たします。

『Leica M6』

以前のマップタイムズで執筆しましたがBirth year leica(自身の産まれた年と同じ年に生産された物)です。

購入した日の夜にテンションが上がり友人達と霧ケ峰高原に出かけたのを覚えています。
そしてカメラが可愛い過ぎてポラロイドSX-70でその風景を切り取りました。

使い捨てカメラでしかフィルム撮影をしたことがありませんでした。

M型ライカやポラロイドでの撮影は、それはそれは新鮮そのものでした。

デジタルだけではない、写真の本質、写真撮影の楽しさを改めて感じることが出来ました。

今でもこのポラロイドは大切に飾っています。

どんな時でも常にそばにいる写真。
今は子どもが産まれ、すくすく成長している姿を夫婦揃って撮影しています。

その時、今しか無い思い出や、大切なカメラを写真に残してみてはいかがでしょうか。

 


 

使用機材 : PENTAX K-7 + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC HSM

 

とあるコンテストで入選した「今の私のきっかけとなった写真」です。※同構図の別写真

前職は放送関係に身を置いていた私。
学生時代に覚えた“海外遊び”を引きずったまま大人になり、毎年2週間ほどの連休を貰っては南アジア圏へふらふらと出かけていました。

写真を撮るのは好きだったものの、当時流行り始めていたデジタル一眼レフは高価だったため旅のお供はコンデジやトイカメラ。
そんなある時、素敵な“旅本”と出会います。そこに載っていたのは観光写真とは違う、見たことのない景色と文化や、そこに生きる人々と空気感。
「自分もこういう写真が撮りたい」と思い、きっと一眼レフならと当時発売したばかりの『PENTAX K20』を思い切って購入したのです。(しかし、今思うとあの写真は中判カメラで撮ったものではと思ったり…)

なぜペンタックスかというと、幼い頃家にあった父のカメラが『PENTAX MX』だったから。
漠然とですが「昔から一眼レフを作っているカメラ会社」というのと、何やら前モデル『PENTAX K10』の評判がすこぶる良かったからです。

デジタル一眼レフを買ってからは、旅行の度にカメラを持ち出すのはもちろん、予定のない休日や友人と会う時でも持ち歩き、いつの間にか写真とカメラにハマっていきました。それもあって、『PENTAX K-7』が発売された時は「もっといい写真が撮れるのでは」と人生初のカメラ下取購入の経験をしたり。

そのうちフォトコンテストなどにも興味を持ち始め、初めての投稿した写真がアサヒカメラに載ることに。
その頃から「もしかしたら自分の写真を仕事にできるかも」と淡い期待を抱くようになります。
まぁ、今思うと考えが甘ちゃんだったなーという。ラッキーパンチを実力と勘違いしていた恥ずかしい記憶です。

そんな折、とある大きなフォトコンテストで入選することになります。
それが自信となり、「転職して仕事をしながら写真活動もしていこう」という野心を胸にマップカメラへ転職したのですが、
結婚や子供が生まれたりと、ふらりと写真を撮りに行けない状況へ自ら進んでいきました。
これも私のカルマ。お天道様が定めた運命ってやつです。

しかし、この写真があって今マップカメラで写真コンテンツ「Kasyapa」を担当し、憧れだった写真家さんや企業と仕事で関わるようになったのも事実と言えば事実。

「想い持って行動し続ければ、自ずとその理想に近づいていく」というのが40年で得た私なりの教訓です。

 


 

使用機材 : Nikon F-501 + AF NIKKOR 70-210mm F4

 

私の思い出の1枚は32年前に撮影した祖母の写真です。

私のカメラデビューは高校入学時に、家族全員におねだりして買ってもらった「Nikon F-501」がきっかけでした。
直後の祖母の誕生日。カメラ購入のお礼を兼ねて写真を撮らせてもらい、少し大きめにプリントしてプレゼントしました。

それから数年後、祖母は体調を崩し他界します。

葬式の準備の際、親戚と遺影の写真をどうするかと話し合った際、この写真が候補となりそのまま採用されました。

当時の遺影写真は、小さなプリントから顔の部分を切り取り拡大して黒い着物姿と合成するのが一般的でしたが
あらかじめ大きくプリントしてあったおかげで、遺影用に引き伸ばしても劣化せず、綺麗な仕上がりとなりました。

葬式後、親戚はもちろん、お経をあげてくれたお坊さんにも写真を褒められたのを覚えています。

祖母が亡くなってもうすぐ30年となりますが、今でも実家の仏壇に飾られたこの写真を見ると、当時のことを思い出すことがあります。

(本写真は5年前に母から仏壇の写真が線香の煙で色褪せてしまったので綺麗にならないかと相談され、Photoshopで復元したものです)

 


 

マップカメラスタッフによる「思い出」の1枚。
写真を残すということは、その時の想いを残すことでもあるのかなと思うのです。

今回のブログをご覧になって、自分の方がもっと思い入れの深い写真を撮ってるよ、なんて方もいらっしゃることでしょう。
是非、ご自慢の1枚を「EVERYBODY × PHOTOGRAPHER.com」やFB「自機自賛」などのマップカメラ投稿サイトでご紹介ください。

今日は「写真の日」。
自分が撮ってきた写真を見返すのにもいいタイミングかもしれません。

 

 

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander etc. Nikon PENTAX & RICOH SONY | 掲載日時:21年06月01日 14時30分 ]

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