今回はMAMIYAのニューマミヤ6というカメラをご紹介します。
昨年投稿のブログを見てずっと気になっていたカメラです。
6×6のスクエアフォーマットといえば、ハッセルブラッドの500シリーズやローライフレックスなどが有名です。
このニューマミヤ6はレンジファインダーが搭載されておりM型Leicaと同じようにピントを合わせることができます。
絞り優先AEを使用可能、なおかつレンズ部分を沈胴させることができ大変コンパクトと
荷物を減らしたい中判フィルムユーザーには感動的なカメラなのです。
詳しい説明は上記のブログにてご覧いただくことができますので、今回は実際に撮影したものをお見せしながら使用感を語ってまいりたいと思います。
中判カメラは昨年故障してしまったPENTAX 67ぶりなので撮影当日は大変ワクワクしていました。
(いつかやろう、いつかやろうとフィルムスキャンをしばらく怠っていたため、撮影自体はすこし前のものになります)
MAMIYA ニューマミヤ6 + G75mm F3.5 + Kodak Portra400
はじめてニューマミヤ6を触った時の一枚。
夜のAE性能はどうだろうかと試したことを記憶しています。
デジタルとは違った空のグラデーション、色の再現性、粒状感。
現像から帰ってきたものをみてこれは自分の好みだと感じました。
MAMIYA ニューマミヤ6 + G75mm F3.5 + Kodak Portra400
ところは変わり夕暮れ前のとある海、露出はすこしオーバー目に撮影しましたがかすかに雲のディテールも残っています。
35mm判のフィルムよりも縦に長いため構図に悩みましたが、コンパクトなカメラならばと思うままに写真を撮りました。
MAMIYA ニューマミヤ6 + G75mm F3.5 + Kodak Portra400
波に跳ねる石を捉えました。
きれいな砂浜も好きですが、岩のひしめく海岸も良いものです。
G75mm F3.5のシャープでパキッとした写りがお気に入りです。
MAMIYA ニューマミヤ6 + G75mm F3.5 + Kodak Portra400
引きの画で一枚。
泡のやわらかい感じがうまく表現されています。
6×6のフォーマットで海を撮る際には特に自分の水平感覚が大切だと感じました。
MAMIYA ニューマミヤ6 + G75mm F3.5 + Kodak Portra400
展望台のちょっとさびれたコイン式の双眼鏡です。
30秒くらいするとブラックアウトする仕組みはどのようになっているのか長きにわたり筆者の中での謎です。
ビール瓶を入れるコンテナケースが踏み台になっているのに情緒を感じます。
夕暮れということもあり、もの寂しげな雰囲気を演出するべく露出はアンダー目にしてみました。
シャッタースピード1/60や1/30で撮影する時は心を落ち着かせ脇を締めて祈りながら。
MAMIYA ニューマミヤ6 + G75mm F3.5 + Kodak Portra400
展望台に上る際、かなりの階段を上ったのですが肩への負担は少なく難なく上ることができました。
バケペンことPENTAX 67では肩への負担はまた違ったかもしれません。
厳しいロケーションに際しては軽さ、コンパクトさが秀でる場面もたくさんある事を身をもって体感しました。
また。レンズシャッターのためシャッター音も静かで気軽に写真を撮ることができました。
フィルムの手持ちがあればもっともっと撮影していたことでしょう。
それほど使っていて心地の良いカメラでした。
大きさ比較になればとSEIKOのフラッシュメイトとフィルムの箱も並べてみました。
こうしてみてもやはりコンパクトです。
休日にひと休みしながらお気に入りのカメラとフィルムで気ままに写真を撮る。
今やフィルムの銘柄は減ってしまいましたが、現代においてのフィルムカメラの楽しさは「カスタマイズ性」にもあると思います。
レンズ、カメラ、フィルム好きなものを組み合わせて、いざとなれば現像や紙焼きも自分で行って一枚を仕上げていく。
作業中に己と向き合う時間は意外にもいいアイデアが生まれたりするものです。
煮詰まった時には原点回帰。たまにはフィルムもいかがでしょうか。
今回はPORTRA400を使用しました。
KodakはリバーサルフィルムのエクタクロームやモノクロのトライXも人気のフィルムです。
PRO400Hの終売には衝撃を受けましたがPROVIA100、VELVIA100、PRO160NSはまだまだ現役です。