2021年の夏、私たちMapCameraは27周年を迎えます。
これもひとえに、日頃ご愛顧いただいている皆様があってこそのこと、いつも本当にありがとうございます。
今年はマップカメラで働くスタッフ一人一人が、27周年にちなみ「○○と、つながる」というテーマでバトンを“(27)つな”ぐことに。
「屈指のカメラ好き」は数居れど、撮るもの、撮る目的は十人十色、否、百人百色とも言えるほどに多様であるはず。
夏休みを思い出すような思い出の毎日から、少しずつお時間を拝借いたしまして「カメラが人とモノを繋ぐ様」をご覧いただこうと思います。
ファインダー越しと表現される世界は隔たれているわけではなく「繋がっている」という事を実感していただけたのなら私たちも嬉しい限り。
個性派揃いの全45回、今夏のお供にどうぞ。
第8回「ポートレートと、つながる」
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今回は、「ポートレートと、つながる」
ポートレートと繋がるという表現は少し正しくないと言いますか、正確ではない気がします。正確には人と、つながる。
ポートレートで、つながる。かもしれません。
私は、人とコミュニケーションを取るのが少し苦手でした。
父親からは「お前は昔誰にでも愛想よくしてていい子だったのに、面影が全くないな。ホントどうしたものかね。」と言われるくらいに。
でもカメラを通してだと、そんな苦手意識なんてまるで気にならない。
良いものを、自分にとって納得出来る作品を、ただひたすらに好奇心のままに追求して。
これはどうなるんだろう、こうしたらどうなんだろう、ただひたすらに試して。
楽しいことの前には、苦手意識なんて全く介入する余地なんて無く、夢中で撮り続けて行ったら、いつの間にか昔の自分はいなくなっていました。
今の自分が当時の自分と大きく変われているかは分かりませんが、自分自身の中で何か変われたような気はしています。
少なくとも、レタッチや合成などの編集技術は当時皆無だったのですが、こういった撮影を通して身に付きました。
カメラを通して見た新しい世界、新しい自分。ポートレートが繋げてくれた世界にはまだまだ楽しいことがたくさんありそうです。
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さて、最後にカメラ販売店らしく少し機材についてもお話したいなと思います。
構図やライティング、被写体のポージングや細かい衣装の乱れ、そして何より被写体とのコミュニケーション。
多くのことに気を配りながら撮影をするので、気にかけることは少しでも減らしたいのが正直なところ。
気にすることが減れば減るほど他のことに集中できます。
その上で私はまずピント精度を重視しました。ポートレート撮影に限らず狙ったところにピントが来ていないのは失敗写真です。
意図しなくいい感じのピンボケした雰囲気写真が出てくることはありますが、そういったケースは極稀。
私は歴代のポートレート撮影で「EOS R5」「α9」「G9 PRO」を使ってきました。
どれも共通するのは高いAF精度。その中でも、瞳AFという素晴らしい技術が盛り込まれたカメラ達です。
三機種ともピントは全てカメラ任せ。他に意識を集中することが出来て、とても使いやすいです。
そしてもう一つは高精細なEVF。出したい表現によってはMFレンズも積極的に使います。
その時に綺麗に写るEVFがあるとピント合わせが苦手な筆者でもサクッとピントの山を掴むことが出来ます。
上記以外にも昨今はカメラの進化のスピードはとても目覚ましく、どのメーカーからも素晴らしいカメラが多数出ています。ぜひ自分にあう一台を探してみてください。
いかがでしたか?
第八回「ポートレートと、つながる」この辺で以上とさせていただきます。
我々の表現する写真から言葉から、何か新しい世界につながるきっかけになれば幸いです。
ではまた。