2021年の夏、私たちMapCameraは27周年を迎えます。
これもひとえに、日頃ご愛顧いただいている皆様があってこそのこと、いつも本当にありがとうございます。
今年はマップカメラで働くスタッフ一人一人が、27周年にちなみ「○○と、つながる」というテーマでバトンを“(27)つな”ぐことに。
「屈指のカメラ好き」は数居れど、撮るもの、撮る目的は十人十色、否、百人百色とも言えるほどに多様であるはず。
夏休みを思い出すような思い出の毎日から、少しずつお時間を拝借いたしまして「カメラが人とモノを繋ぐ様」をご覧いただこうと思います。
ファインダー越しと表現される世界は隔たれているわけではなく「繋がっている」という事を実感していただけたのなら私たちも嬉しい限り。
個性派揃いの全45回、今夏のお供にどうぞ。
第12回「クラネガと、つながる」
フジフイルム X-S10 フィルムシミュレーション:クラシックネガ にて撮影
フジフイルムには様々なフィルムシミュレーションが搭載されていますが、その中でも一番好きなのが「クラシックネガ」というモードです。
2019年に実装されてから、この色作りを求めてフジフイルムのカメラを購入するユーザがいるほど支持されています。
私もこのフィルムシミュレーション目当てで昨年末にフジフイルムのX-S10を購入、日々の撮影でクラシックネガの色作りを楽しんでいます。
特に昔使われていたオールドレンズで撮影するとより一層雰囲気が増し、まるで過去に戻ったような感覚で撮影を行うことが出来るので、お気に入りの組み合わせです。
クラシックネガの定番の使い方といえばスナップ撮影。
日々見ている風景も、クラシックネガで切り取ると情緒ある一枚に早変わり。
落ち着きのあるカラーと、ぐっと絞められたコントラストは撮影者の感性を刺激します。
上記の写真はCanon のLマウントレンズ35mm 50mm やリコーのLマウントレンズGR 28mm f2.8 L にて撮影しました。
Lマウント系のレンズはLeica Mマウントレンズに比べると安価ながら質の高いレンズが多く、オールドレンズ初心者さんにもオススメです。
スナップ写真とはガラッと変えて、クラシックネガで撮影した動物たちをご紹介しました。
レンズはキヤノンのLマウントレンズ canon 135mm f3.5III(1961年(昭和36年)1月発売)にて撮影を行っています。
望遠レンズ、しかもMFでの撮影でしたが、MFレンズならではの心地よいピントリングのトルク感のお陰で、イルカの飛んでいる姿もしっかりと撮影することが出来ました。
旧来のオールドレンズの中でも望遠レンズ(とくに解放付近)はふわっとした描写になりがちですが、クラシックネガに設定をすることでギュっと締まった印象に。
望遠系のオールドレンズをクラシックネガの設定で撮る機会はあまり無いかもしれませんが、個人的にはとてもありな組み合わせだと感じます。
ミラーレス機の普及とともにオールドレンズが再注目され、フジフイルムのクラシックネガとの組み合わせでよりオールドレンズの真価が発揮できるようになりました。
是非皆様もクラシックネガを使用して、過去のレンズたちとつながってみてください。