最近、魚料理の美味しさに目覚めた筆者は前回の銚子に続き地元千葉県で新鮮な魚が取れる街を巡るとこにしました。
JR総武快速線から内房線へ直通列車に乗り終点の君津へ。そこから2両編成の短い列車に乗り換え房総半島を南下すると車窓に東京湾から浦賀水道の景色が広がります。
ほど近い対岸は三浦半島のはずですがこの日は霞が強く、高解像度のデジタルカメラをもってしてもその様子を伺う事が出来ません。まるで大海原を望んでいるかのような錯覚に陥ります。
列車を降りたのは富浦駅。歩いて数分で砂浜の広がる海岸に辿りつきます。
車通りから脇の小道へ。この小道を抜けた瞬間に広がる海の景色が好きで、以前からよく訪れているスポットです。
多少、雲があるものの夏らしい青色が飛び込んできました。海水浴のトップシーズンですが人出は少なく、距離をとりながらの散策にはピッタリです。
今日もお供のレンズは「Summicron M35mm F2 ASPH. (フードはめ込み式) 」と「Apo-Summicron M75mm F2 ASPH.」の2本。普段づかいのバッグに収まるコンパクトさがとても便利です。
砂浜でのレンズ交換ではゴミが入る恐れがあるので35mmのみでの撮影に。スナップに最適な画角が夏の休日を鮮明に切り取ってくれます。
砂浜の海岸から伸びる桟橋はCMのロケ等にも使われ有名な撮影スポット。西向きの桟橋は夕日が綺麗なのですが、本日の目的は別にあるので先を急ぎます。
海岸沿いの遊歩道を数分進むと今回の目的地、富浦漁港に到着です。
着いた時間がお昼近かったこともあり港には人の姿はありませんでしたが、サザエなどの海産物がまだ残されており市場の雰囲気を伺う事が出来ました。
漁港のすぐ側にお目当の直営食堂があります。既にメニュー表の半数に売り切れの札が貼られていましたが無事、美味しい魚料理にありつくことができました。
最近、食事写真を載せている記事を多く見かけるので真似して撮ってみました。最短撮影距離70cmのライカでは1歩下がらないとピントが合わず、少々お行儀悪くなってしまったのは反省です。何の不便もないライカですが、こんな時だけはより近接できるレンズが欲しくなってしまいます。
お腹も満たされたので、2駅先の館山まで足を伸ばしてみました。
館山は房総半島南端の城下町。江戸時代に書かれた小説「南総里見八犬伝」の舞台になったとことでも有名です。城山公園では模擬天守を見ることが出来ました。
外から見ると小さな天守閣ですが、登ってみるとなかなかの眺望です。海の方を見下ろすと、ジェットスキーを楽しむ姿も伺えます。
公園内では季節の花も。もう一歩寄りたいと思うときは、75mmのレンズが重宝します。
一般的な標準ズームの広角域35mmと望遠域75mmの2本持ちが、ライカを始めて1年半で実感したベストな組み合わせです。
さほど距離もなかったのでお城から見えた海岸まで降りてみました。桟橋には多くの釣り人。そしてジェットスキーを楽しむ人の姿が見られました。
先ほどの富浦とは地図上で8km位でしょうか?同じ浦賀水道に面した海岸でも雰囲気の違いに驚きます。
ここ最近は、県内ばかりを巡るようにしていますが、まだまだ知らない場所が沢山あるということを知らされました。これからも新たな魚料理を求めて散策を続けたいと思います。