皆さんは写真を撮りに出かける度、何枚ほど写真を撮りますでしょうか。
私はデジタルになってから撮影枚数がとにかく増えて、毎回電池切れで撮れなくなるか1度で数百枚撮ってしまい枚数ばかり増えていく写真を振り返りながら「無駄撃ち」なんて思うこともあります。
フィルム時代のあの「とっておき」感のあるシャッターがたまに恋しいです。
でもこの外に出れない期間に写真を振り返りながら、ふと思ったのです。撮ってきた写真達は本当にただの「無駄撃ち」だったのかと。
そう改めて考えてみて、過去に撮った写真をもう一度現像してみました。それは面白いんだろうか?という疑問を持ちつつ、ひとまず振り返ってみました。
とある駅から降りて数分のところ。
ビルに挟まれたビールスタンドにかかる光が面白いと思い撮りました。
店看板だけが屈折の関係で少し違う光の形をしています。
後ろのビルにもサクサクと差し込まれていく規則的な光も印象的。
ものすごい光沢感があって、撮りたくなりました。
こういうメタリックな質感ってどうしても描写テストしてしまいたくなります。
私は寄ってみたくなったようです。
すごく良い写りをするなぁと思ったのですが、ボンネットに映り込んだ周りのビルが少しノイズに感じてしまった記憶があります。
写真を撮ってたら言われて困ってしまうランキングに「何撮ってるんですか?」が入っていると思うんですが、これもまた答えに困ってしまうやつです。
「あのあたりの光具合が…」なんて写真を撮らない人にとっては理解できなくて当たり前…。
写真が趣味です、と言って「何撮ってるんですか?」と聞かれても明確なものを持っていない私はどちらにせよ口ごもってしまいます。
これは結構お気に入りでした。電車の赤がヌメっとした光沢感をもっていて、手前に立っている方のシルエットがアクセントになりました。
これで屋根の切れ間に鳩が飛んでいたり、奥のホームの柵がない辺りに歩行者がいたらもっと良かったな、など「ひとり反省会」も一緒に行います。
窓から入り込む光が気になったので1枚。手前のステッカーが大きなボケになってくれたのは嬉しい誤算。
電車が発車しているわけでもないのですが、何やら疾走感も感じれてお得な気持ちです。
「誰もいない空間」というのにたまに惹かれます。でもここに人が通るのもいいかもしれない。と思うこともあります。
というわけで少しだけここで待機です。
ちょっとタイミングがずれた気もしますが「誰かいる空間」を撮ることができました。
何か一つ要素が加わると別の要素も見えてくる。というのはよくあることです。
どちらが良い悪いではなく、表現したいものに沿った写真を撮れるようになりたいものです。
さて、ここまでで撮影を始めてから1時間といったところでしょうか。
実際にはこの間にも、もっと撮った枚数はあるのですが改めて振り返って感想が出てきた写真達です。
驚いたのは、なんでこんなの撮ったんだろうと「無駄撃ち」とスルーしていたこれらの写真に対して、一応しっかりと説明が出来たことです。
「写真」として誰かに見てもらうほどでもないのですが、写真というのは思った以上に自分の記憶と結びつくものなんだなと改めて実感しました。
ちなみにこの日撮った写真枚数も数百枚。ずらずらと写真を紹介したとしてもブログ10本では収まりません。さすがにそんなブログはぐだぐだなので止めておきます。
あまり外に出れないこの時期、撮ってそのまま漬けっぱなしの写真があれば、この機会に一度振り返ってみませんか。
何か新しい発見が生まれるかもしれません。