【Nikon】Nikon F3を撮る
先日、防湿庫を整理していたらNikon F3が出てきました。
懐かしい感触を思い起こしながらシャッターを切ったりダイヤルを弄りながら、ふとした思い付きでこのF3を撮影してみることにしました。
今回はカメラの自然なたたずまいを意識して、障子越しの自然光下でSONY α7IIIとVoigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2を使用して撮影しています。
被写体となるNikon F3は1980年に発売され2000年まで生産されたニコンのフラッグシップ機です。
内部機構も大きく進化し、F2までの機械式シャッターから電子制御式シャッターに変更されるなど、新世代のF一桁機に相応しいカメラになっていました。
電子制御の恩恵として、絞り優先のAEや露出補正などが使えるようになっています。
シャッターダイヤルには「A」の文字が加わり、右肩のクランクレバー部には露出補正ダイヤルが付いています。
また、ボディ前面に設けられたAEロックボタンと一体となったレバーを使ってシャッターを切ることが出来る緊急用の1/60秒機械式シャッターや堅牢なボディを備えるなど、
F一桁としてどのような状況でも撮影が出来る信頼性を確保する造りとなっています。
デザインについては、自動車などのデザインで有名なジョルジェット・ジウジアーロが担当し、
これ以降のニコン機に引き継がれる赤いラインが入るなどF2に比べるとモダンなデザインとなっています。
また、歴代のF、F2と同様にファインダーは交換が可能となっています。
今回のF3はHP(ハイアイポイント)ファインダーを装着しています。
現在でもMFフィルムカメラとしてトップクラスの性能を持ちながら、
絞り優先AEを採用するなどNikon F3は初心者から上級者まで十分に活躍できるカメラとなっています。
今回の撮影を通してデジタルカメラとは一味違うのF3独特の魅力や、
それをしっかりと描写できるVoigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2の性能。
また、障子越しの自然光下という厳しい環境下でもノイズが乗りにくいα7III高感度耐性など様々なカメラの魅力を感じることが出来ました。