カメラの歴史は長く、様々なカメラが発売される昨今、お持ちのカメラもお好きなカメラも十人十色です。
「CAMERA Movie」は、デジタル・フィルムカメラを動画と共に、MAP CAMERAスタッフが様々な観点から魅力をお伝えします。
#02はNikon史上最高画素機にして、BEST PRODUCTにも選ばれた「Nikon D850」を紹介します。
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Nikon D850は2017年9月8日に発売され、有効画素数4575万画素と高画素モデルには定評のあるNikon D800シリーズの最新機種です。
AF測距点は153点と当時のフラグシップモデルのNikon D5と同じ測距点を持ち、高画素機に重要なAFの速度・正確性も両立しています。
また、市販の編集ソフトウェアが必要ですが、8Kのタイムラプスムービー制作用素材が得られるインターバルタイマー撮影ができ、この時から8Kの動画撮影ができる能力を持ち合わせたカメラであったことに驚かされます。
撮影関連の設定を素早く切り替え
Nikon D800シリーズの操作性はNikon D5やD6とほとんど同じ配置をしており、高ISOでも高画質を実現したD4Sや、新たなセンサーで圧倒的なフラグシップへと進化したD5とも操作性はほとんど変わらず、写真撮影を生業とする方には、インターフェースが同じというのは、同じメーカーのカメラを揃える上で圧倒的なアドバンテージとなるでしょう。
また、カメラを持った側からみて左側に位置するQUAL・WB・MODE・測光モードボタンは右側に位置するモニターから瞬時に切り替えを設定、確認ができ、さらにMODEと測光モードボタンと、シャッターボタン周辺に位置する、ISOボタン・露出補正ボタンはファインダーを覗きながらその設定ができます。
実際にD850を手に取ってみるとわかるのがその両サイドボタンの位置の良さです。左手親指の程よい位置にピクチャーコントロールの設定が振り分けられております。撮影画像の拡大はその下の拡大・縮小ボタンが配置され、送る場合はメインで1枚ずつ、サブコマンドダイヤルで10コマまたは50コマで送る事もできます。
右手側にはフォーカス位置が変わらないようにフォーカスポイントロックレバー とフォーカスを位置を変更はマルチセレクターを使うかサブセレクターを使うかはお好みの方を選べます。
瞬時に変えたい設定に素早く対応できる道具としての利便性を追求した優秀な一台です。
長秒撮影もシームレスに
D800シリーズには、フラグシップに劣らないところは細部にも及んでいます。
1桁シリーズと同じ、丸形アイピースかつアイピースキャップが不要な開閉機能が標準で搭載されております。
アイピース取り替えをする際は、閉めた状態でなければ付け替えができない構造になっており、ファインダー内へのホコリやチリが混入するのを防ぎます。
他にも、マグニファイヤーや変倍アングルファインダーなど、快適に撮影するための互換もそろっています。
この開閉機能は、夜景・星景撮影といった長時間露光を撮影する際にも役立ちます。
ファインダーから光が入るのを防ぐことができますが、D1桁やD800シリーズ以外のカメラには別途、アイピースキャップを装着する必要があります。普段から長時間露光撮影する方でなければ持ち歩くことはありませんが、D850は気にすることなく撮影に臨むことができます。
高画素モデルにもXQD
旧モデルのD800とD810まではコンパクトフラッシュとSDカードのダブルスロットでしたが、D4から導入されたXQDが高画素モデルに導入された最初にしてニコン高画素機最強カメラです。またSDカード側もUHS-II規格に対応し、高画素モデル特有の大容量の転送はXQDとSDともに抜かりなく連写にも対応したカメラです。
NikonのハイエンドモデルにはXQD規格が採用されるようになり、Zマウントが発売される前は、高感度モデルのD4以降の1桁シリーズと高画素モデルのD850の運用されている方も多かったのではないでしょうか。
インターフェースから記録媒体までフラッグシップモデルに近い作りこみがなされたD850は、EISAコメント要旨にもある通り、「ユーザーのいかなる要望にも応えることができる、パワフルで優れたデジタル一眼レフカメラ」であります。
D850から撮影できる写真はその明暗・色彩の階調から伺えることは言うまでありません。さらに動体にも適応ができながらもその圧倒的な画質を達成ができます。
また、高画素カメラほどよりレンズの性能がシビアになりますが、優秀なナノクリスタルコーティングが施されているEタイプレンズはもちろん、現行の一眼レフ向け用のGタイプレンズでも劣ることなくD850のクオリティを堪能することが出来ます。
いかがでしょうか。性能から外観まで各メーカー様々なアプローチで様々なカメラがこれからも登場します。また、新しいカメラが登場してから旧モデルカメラの魅力に気付けることもあります。
既にお持ちの方やこれから手にするかご検討中の方にもこのカメラの魅力が伝われば幸いです。
次回の「CAMERA Movie」もお楽しみに。