【FUJIFILM】フジノン XF33mm F1.4 R LM WRを手に横須賀・観音崎へ
観音崎、走水と来たら、タチウオ。もしくはビシアジ。
そんな四六時中釣りのことばかり考えている私が今回フジフイルムの新レンズを携えて向かった先は横須賀・観音崎公園。
Kasyapaで載せきれなかった写真と共に撮影時のお話しをできればと思います。
公園内には日本で16基しかない登れる灯台「観音埼灯台」があり、灯台内部や景色を楽しむことができます。
登った灯台から展望デッキに出ると、高所恐怖症ではない私でもゾクッとする高さ。しかしその眺めは絶景で東京湾を挟んだ内房を一望することができました。
灯台内部にある巨大なフレネルレンズも見ることができたり。
そして、ここは旧日本陸軍の施設を公園にした場所でもあります。
その歴史は古く、明治時代に東京湾防備のために日本最初の洋式砲台が設置されたとのこと。岬全体が要塞化されており、言うならば「陸の猿島」のような場所です。
何かに使われていた壕は埋められていましたが、その名残に歴史を感じる一枚。
ここで少しレンズの話を。
『フジノン XF33mm F1.4 R LM WR』を使用して最初に感じたのが、その解像力の高さと皆無とも言える色滲み。正直APS-C用の標準単焦点レンズでここまで高性能なレンズと出会ったのは初めてでした。
以前私もXユーザーで銘玉『フジノン XF35mm F1.4 R』を常用していた身です。例えが難しいのですが「空気感が写るXF35mm」に対し、「その場の空気までも写し出す33mm」と言えばいいでしょうか。似ているようで似ていない、XF35mmとは違うベクトルのレンズという印象を受けました。
砲台跡や周辺施設は木の根や蔦に覆われ、まるで遺跡のような景色です。
その姿は「ラピュタみたい」と言われそうな景色ですが、若い頃にバックパッカーで訪れたカンボジアの「タムロープ」や「ベンメリア」のよう。
かつての戦争の歴史を噛み締めながらシャッターを切ります。
通常単焦点の撮影では一日400〜500枚くらい撮影するのですが、この日は倍の900枚以上撮影をしていました。
フジフイルムのカメラやレンズを使用するといつも感じるのは「いい写真が撮れる気がする」という事。それは最新機能やMTF曲線などの話ではなく、メーカーが“いい写真”の明確な基準を持って物作りをしているからではないかなと感じます。
今回訪れた観音崎公園はとても広くて丸一日かかって回った公園でした。歴史的にも興味深い土地でまた訪れたいと思います。