1981年~2020年までの約40年間も販売されていた「Nikon Ai-S Micro-Nikkor 55mm F2.8」。
銘玉としても誉れ高いベストセラーレンズです。
普段は「Nikon F2 photomicA」につけて使用しているのですが、今回はRAYQUALのマウントアダプターを介して『SIGMA fp」でスナップ撮影に臨みました。
ファインダーは覗いて使いたい派なので「fp」には「ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」も装着しています。
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駅に隣接したお洒落なカフェが目につきました。
駅から一面の海を眺める事ができるこの場所は、何とも贅沢なものです。
浜は無くすぐそばに海岸線が伸びているので、普段よりも海の大きさが際立って見えました。
訪れたのは平日の昼前でしたので人通りもまばらだったので、雄大な景色を独り占めしたような感覚にとらわれます。
駅に設置されていたストリートピアノの鍵盤を接写しました。
ガラス張りの構内には控え目で柔らかい光が溢れていて上品に写ります。
ピアノ自体も綺麗に保たれていて、時たまやってくるであろう演奏者達から大切に使用されている事が伺えました。
コキアの群生が見れる有名な丘にやってきました。
「前に見た時の方が大きかったかなぁ」と常連さんらしき方の声が聞こえてきましたが、それでも一面に広がる光景には圧巻されます。
遠くまで広がる青空の下、美しい自然を愛でている来訪者の笑顔もまた印象的でした。
開放近くの絞り値でもキレのある写りをしてくれます。
遠目に見る分にはずんぐりとした玉子型でモフモフとしている様に見えますが…
接写してみると随分と鋭い様子。
形といい色味といい本当に不思議な植物です。
コスモスをメインに余白を青空で埋め尽くします。
風が緩やかに吹いていたのですが、そのおかげで花々に動きが加わりました。
マニュアルフォーカスなので花が動く時は焦りますが、じっくりゆっくりとタイミングを狙ってシャッターを押した一枚です。
最後はこれから見頃を迎える秋バラを接写した一枚。
中央の花弁から奥にかけて綺麗に解像してくれています。
日差しが強い中では「ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」を覗いた方がピントは合わせやすく、接写撮影の時にも重宝しています。
開放でのぼけ味も好きですが、少し絞ってシャープな写りにした方が筆者は好みです。
長年にわたり販売されてきた「Ai-S Micro-Nikkor 55mm F2.8」。
「fp」との相性は非常に良く、写し出された発色は非常に鮮やかでした。
マイクロ撮影が可能なのでスナップ撮影に持っていく際に、とても便利に使えるレンズです。
通常の50mmの標準レンズよりも少しだけ長い55mmの焦点距離は、普段とはほんの少しだけ変わった画角に写真を切り取ってくれました。
少しでも興味があるのならば、ぜひとも手に取って頂きたいレンズです。