【SONY】Cyber-shot RX1RM2という贅沢を
この日の目的は撮影ではないけれど、もしかしたら写真に残したい景色に出会うかもしれない。
カメラを始めて半年を過ぎましたが、そんな考えが当たり前になってきました。
そこで今回、できるだけ持ち運びやすいものをと選んだのはSONY Cyber-shot DSC-RX1RM2です。
本機はα7R IIと同等の4240万画素、高速AF、収納式ファインダー搭載のコンパクトデジタルカメラ。
開放F2単焦点35mmのカールツァイス「ゾナーT*」レンズです。
この日は天気も良かったので、陽のあたる席を選んでランチをとりました。
家庭では出ないようないわゆる”お店のカレー”が好きでよく選んでしまいます。
カレーの具材から付け合わせの野菜まで今にもスプーンで掬いたくなるような立体感に驚き、いくつか構図を変えて撮影をしました。
マクロ切り替えリングを装備しており、かつ軽量な本機はテーブルフォト撮影にも最適です。
この瞬間から無意識の内に、この日の目的が本機での撮影を楽しむことに切り替わっていたかもしれません。
シャープな写りは重なり合うラグの重厚感と高級感を際立たせてくれます。
こんなのお家に欲しいなあ、と友人と話しながらひとつずつ確かめたカーペットの肌触りを思い出します。
冷えた空気に差すあたたかな陽の光。
冬が近づくこんな季節ならではの、言葉ではうまく説明できないような空気感まで捉えてくれる描写です。
撮った写真を確認して初めてうっすらと埃をかぶっていることに気付きました。
何気ない日常の一部を切り取り、初めて知る発見があるのはスナップ撮影の醍醐味と言えるのではないでしょうか。
35mmの焦点距離も非常に自然な画角です。
人間の視野に近い扱いやすい画角でもありながら、実際に自分の目で見たものよりも鮮明に被写体の質感を教えてくれる、そんなレンズだと言えます。
木漏れ日に惹かれてシャッターを切りました。ピント面の解像力のおかげで陽の当たる部分が際立ち、どこか神秘的にも感じられます。
縦構図での撮影を行いました。
低位置で構えても苦ではなく、本機の軽さは撮影の幅を広げてくれます。
丸ボケも四隅まで美しく表現してくれて、フレアのかなり目立つ1枚ではありますが、自然の逞しさのようなものを感じられるお気に入りの1枚です。
夕暮れ時を狙って海辺を訪れると、かなり夕陽が眩しかったのでここで電子ビューファインダーの出番です。
露出補正をかけ、じっくりとファインダーを覗きます。
水色からオレンジ色のグラデーション、キラキラと輝く水平線に、水辺に反射する空。
何か心を動かされたからこそ記録に残そうとシャッターを切ります。
自分の期待に沿わない写りではその感情さえ忘れてしまいそうですが、本機はその瞬間以上の感動を閉じ込めてくれます。
いかがだったでしょうか。
カメラを選ぶ上では、性能であったり持ち運びやすさであったり、何かを優先するなら何かを妥協しなくてはならないというのも当たり前であるような印象があります。
そんな前提を踏まえたとき、このDSC-RX1RM2はこの上なく贅沢なカメラだと言えるのではないでしょうか。
このコンパクトさながらもここまで上質な写りのするカメラを所有しているという事実が、いつもより少し胸を張って歩かせてくれるような気がします。
スナップ撮影を行うことの多い筆者としては、いつか必ず手に入れたい1台だと感じました。
本機だけが持つこの贅沢感を、皆さんにもぜひ味わって頂きたいです。
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