【Nikon】NikonZ6Ⅱで撮る湊町
前回、Z6ⅡとNIKKOR Z 24-70mm F2.8 Sを持って海に行った時の写真をご紹介させていただきましたが、
今回はその時に撮影した動画をご覧いただければと思います。
カメラをもって動画を撮りに行く。
実は今回が初めての経験でした。
まずは動画をご覧ください。
それでは、動画の中からいくつかカットした写真と一緒にご紹介できればと思います。
柵の間から、入港してくる船をとらえました。
柵があることで、小さい頃に柵にしがみついて迫ってくる船にかじりついて見ていたあの頃と同じ視線になりました。
あの頃は、飽きもせずずっと船を眺めていたものです。
また、普段写真を撮る時は、一度も使ったことのなかった三脚。
一瞬を切り取る写真とは違い、動画は流れを切り取るもの。
普段は気にならない手振れがダイレクトに反映されます。
三脚を使うことで手持ち撮影ではどうしても出てしまう手振れをおさえて安定した映像に。
三脚、侮ることなかれ…と自分の認識を改めました。
ピクチャーコントロール:ソンバー
ピクチャーコントロール:モーニング
今回の動画のテーマの一つは「色々なピクチャーコントロールを試してみる」でした。
ほとんど同じ時間に同じ場所・同じ構図で撮ったものです。
上の写真はピクチャーコントロールの「ソンバー」で撮影したものです。
NikonのHPによると、ソンバーは「憂いを帯びた、雨上がりのようなしっとりとした雰囲気に。彩度を高めにして明度を抑えることで、アンダーながらしっかりと色味を感じられる表現に」なるそうです。
ソンバーでこの映像を撮った時、なんとなく「悲しい結末を迎える映画のはじまりに出てきそう」と思いました。
下の写真はピクチャーコントロールの「モーニング」です。
モーニングは「早朝のすっきりとした空気の中で撮影したような雰囲気に。暗部をやや明るめにし、全体の色調を透明感のある青傾向とすることで爽快感のある画調に」なると説明がありました。
ソンバーと比べてみると、早起きをして撮影したかのような印象があります。
ピクチャーコントロール:ドラマ
先の2枚とは構図が異なりますが、こちらはピクチャーコントロール「ドラマ」で撮影したものです。
ドラマは、「光と陰を強調した、重厚感のある表現に。暗めの画調でありながら、ハイライト部をより明るく表現できます。光をドラマティックに演出するのに適して」いると説明がありました。建物の白みがかった灰色が確かに重厚感を増しているような印象を受けます。全体的に少し赤みが足されていることで全体的にドラマチックな仕上がりです。
ピクチャーコントロールを変えるだけでたとえ同じ構図のものでもその印象が大きく変わります。
今回使用したピクチャーコントロール以外にも15種類以上選択できるので、これだ!という画調にきっと出会えるはずです。
海の上を走る道路をくぐると青い水面が目の前に広がります。
水上バスに乗って潮風を胸いっぱいに吸い込みます。
エンジン音がワクワクする気持ちを加速させていくようです。
動画だからこそ道路をくぐった時の開放感や胸躍るエンジン音まで記録に残すことが出来ます。
水上バスを降りると外はすっかり夕暮れ時です。
ゆったりと流れる波とその上を忙しく通りすぎる車が対照的でした。
・・・
「動画を撮る」
なんとなく難しそう、何を撮ったらいいのかわからない。
最初はそんなイメージがありました。
もちろん、動画は写真よりも全体の流れを考えて一つの物語を作る必要があります。
自分がどんなテーマで撮影するのかをいつもよりしっかり考えなくてはならないと感じました。
それは動画の難しさであり、楽しさでもあります。
構図を決める。
露出を決める。
録画を開始して、しばらくカメラと一緒に波の音に耳を傾ける。
カメラに表示されている撮影中の映像に注目しながら、ぼんやりとする。
ただ海にいって動画を撮る。
最初は楽しめるのだろうか…と思いましたが、のんびり腰を据えてカメラと向き合う時間が楽しく、
次の休みはどこの動画を撮りに行こうかと今から考えている自分がいます。