【SIGMA】Artをたずねて三十分
何度でも足を運んでしまう場所ってあるとおもいます。
今回は昨今の状況で訪れることが出来なかった洋館スポットへ行ってきました。
目黒区、駒場東大前駅から徒歩10分ほど。駒場公園内にある旧前田家本邸。歴史ある建築物が入場料なしで入れます。洋館と和館もあり、短時間で撮影欲を満たしたい時にぴったりです。
使用機材は『SONY α7』に『SIGMA MC-11』を介して『SIGMA Art 50mm F1.4 DG HSM』で撮影しています。
個人的に古いレンズやゴーストフレアが出やすいレンズを好んで使っていたのですが、一本、写りの基準点になるようなレンズが欲しいと思いこのレンズを手に入れました。
本格的に使い始めてからまだ数回ですが、毎回このレンズが写す世界に驚かされています。開放から解像力も見事でボケ味も綺麗。
絞るとボケが少し気になるシーンもあるということなのでボケを意識して撮影するときはなるべく開放値で使っている段階です。まだまだ使い込む余地ばかり。
椅子のカットでは射し込む光の露出をうまくコントロールできずにオーバーに。しかし写真立てのカットはピントのキレからボケのグラデーションまで本当に美しいと思いました。被写界深度が浅いレンズだからこそ見れる世界です。
一度訪れたことがある場所でも写真を撮っているとまた、ふと訪れたくなることがあります。
持っている機材を新調したり、画角が違えば撮れる世界は変わるから。という理由もありますが、自分がどんなふうに撮れるのかが楽しみだから。というのが一番の理由です。前はこう撮ったから今度はこう撮ってみよう。とか前は撮らなかった場所も角度を意識すれば被写体になるかもしれない。とか自分の視点の変化を楽しむのが面白いのです。写真のおかげで、外に出る機会が増え散歩が楽しくなりました。
せっかくなので少しだけ和館のカットも載せておきます。本年はもう休館になっているようですが、建築好きの方ならぜひ一度は足を運んでいただきたいスポットです。新宿から約30分ほどの場所というアクセスのし易さも魅力です。
駒場公園内には芝生広場があって、ベンチやシートを敷いてくつろぐ人たちの姿も。
公園に細い散歩道を見つけたので歩いてみることにします。こういった発見も何度か足を運んだからこそ、の発見だと思います。
まだわずかに紅葉がのこる時期の撮影でした。紅葉と緑葉が対決しているような構図だったので「この画だと紅葉が手ごわいキャラで緑葉が主人公ポジションかな」など妄想しながら撮りました。
工事現場の備品置き場でしょうか。緑の中に突然現れたカラフルなアイテム。傾きはじめた陽をうけながら綺麗に輝いていました。
どこか出かけるたびに見つけてしまうのが「街のパン屋」。「街のパン屋」で小腹を満たすのが散歩の一つの楽しみです。ちょうどこの踏切を撮ったわたしの後ろにもそんなパン屋さんがあります。おいしいのでおススメです。
さて、最後に少しだけ撮って帰ることにします。
本当に陽が落ちるのが早くなりました。しかしこの冬の時期の光はとても綺麗で素晴らしい。通勤時の光が綺麗すぎてそのまま写真を撮りにいきたくなってしまうくらいです。今年ももうすぐ終わり。実は自分へのご褒美として購入した『SIGMA Art 50mm F1.4 DG HSM』。良いレンズがあると写真はもっと楽しくなります。
今日の光は今日だけのもの。撮り溢さないようにしていきたいものです。
それではまた。少し早いですが来年もみなさまにとっていい光がおとずれますように。