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【Leica】ビゾフレックスで見る新しい世界

【Leica】ビゾフレックスで見る新しい世界

本日ご紹介するMapTimesで使用した機材こちら。

Leica M10-D
Leica (ライカ) ビゾフレックス(Typ020) ブラック
Voigtlander (フォクトレンダー) NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM(ライカM用)

M型ライカに搭載されたブライトフレームの世界、その世界を超越した世界が21mmという画角にはある。
そんな気持ちと、どこか緊張感を持ってこのレンズを携えていきました。

M型ライカに搭載されているブライトフレームの最広角側は28mmで
私の所有するLeica M10-Dも例外ではありません。

つまりファインダーを覗いただけでは画角の確認ができないだけでなく、フレーミングも当然できないわけです。
加えてLeica M10-Dは背面モニターを備えていないので、ライブビューでの撮影もできません。(アプリを使って端末と接続すれば可能)
そのため、併せてビゾフレックスも用意しました。

ビゾフレックスというのは言い換えればEVF、電子ビューファインダーのことです。
ホットシュー部分に接続することで、撮影範囲がそのまま全範囲目視でき、フレーミングも容易に行うことができるようになります。
加えてフォーカシング時には画面拡大でピントを追い込むことやピーキング機能を使用することもできます。

実際にレンジファインダーを覗くのと、ビゾフレックスを覗くのとでどれほどの違いがあるのでしょうか。
厳密に比較するのは難しいのですが、ご参考程度に写真をご覧頂ければと思います。

テーブルの長さや、カーテンの映り込み具合を見ると特に分かりやすいかと思います。
また、素通しの窓から覗くと視界の1/3程をレンズで塞いでしまうのもお分かりいただけると思います。
右に配置したゴープロとレンズが完全にレンズの影に入ってしまいます。

ビゾフレックスではボケ具合や露出がリアルタイムに確認できるのも非常に心強いです。
強いてデメリットを挙げるとするなら、バッテリーの消耗が早いという点でしょう。
1日こまめに電源を切るなど省エネに努めても、ギリギリもつかもたないかという程です。

この日はおよそ100枚撮影しましたが、帰宅した頃には残り10%程になっていました。
予備バッテリーは必須です。

早朝の東京駅近辺、普段見る賑やかで華やかな部分とはまた違った一面を見れました。
転々と並ぶ街頭の光しかないような場所でも開放F1,4という明るさのおかげでISO感度を抑えることができました。
またビゾフレックスは首の角度を90度上方に可動できるようになっている為、低い位置からの撮影時にも助けになってくれます。

ダッシュボードにピントを合わせ、朝焼けの空をぼかしてみました。
画角の広さが十分に状況説明をしてくれて、旅情すら感じさせてくれます。

対向車の玉ボケ、少し癖があり目線が玉ボケを追ってしまうところがありますが
空のにじみ具合と色合いがとても美しく息が漏れます。冬の空は澄み切った気持ちよさが感じられ、ついシャッターを切りたくなります。

雲ひとつない快晴も好きですが、雲が見せる様々な表情もまた良いものです。
超広角が故に不要な物が見切れてしまうこともあるので、気を抜けないです。

渋く、美しい。超広角でありながら浅い被写界深度がその立体感を演出してくれているのかもしれません。
どうしていままでこのレンズを使わなかったのか、もっと早く出会えていたらよかったのに。
そんな思いを馳せながらじっくりとピントを追い込んでいきます。

お目当ての海鮮丼。贅沢な朝食を目の前にして、箸に伸ばす手をグッと堪えながらシャッターを切ります。
これがこのレンズの最短撮影距離50cmです。カメラの距離計と連動できる最短距離は70cmとなりますので、
ビゾフレックスがあるからこそ、レンズの最短撮影距離を活かすことができるのです。

朝のひと仕事を終えた台車、おつかれさまでした。

超広角なのに周辺の流れはそれほど気になりません。四隅はどうしても乱れますが
それが気になるよりもこのチリチリとした解像感、立体感の方に私は感心させられました。

光源をフレーミングした1枚。
光源の微妙な位置を調整しながら撮ることができるのもビゾフレックスだからこそです。
素通しのレンジファインダーでは光芒の写り方も確認できないですし、レンジファインダーの構造上パララックスが生じてしまうので
厳密なフレーミングもできません。

ここでは絞りを絞り込み、かつ微かな写り込みに留めることでセンサーへの負担を最小限に抑えるよう努めましたが、
状況によってはセンサーを焼いてしまったり、レフ機でファインダー越しに同じことをするとご自身の目を痛めてしまうことにもなりかねますので、太陽などの強い光源をフレーミングする際には十分に注意してください。

レンズの存在感は大きくしっかり重量を感じます。
しかし、このスペックで480gなら十分過ぎる程コンパクトであることには違いありません。

フォーカスリングは軽くもなく重くもなく心地よいです。
絞り環のクリック感も心地よく思わず無意識にカチカチ触ってしまいす。

上の写真が開放で撮った写真です。しっかり周辺減光しているのがわかります。

人物を撮影する際にもビゾフレックスがあると非常に心強いです。
ファインダー内の小さな二重像合致式で撮影しようとすると、どうしても安全策をとって絞りがちですが
ビゾフレックスのおかげで積極的に開放で撮影することができました。

少し距離を取れれば全身を入れて撮れ、場所の情報もしっかり残せるというのも嬉しいです。
超広角というダイナミックで非日常感を演出できるレンズと、撮影の正確性、利便性を向上させてくれるこの組み合わせ。
是非多くの方に体感して頂きたいと思いました。

ブライトフレームの外の世界をビゾフレックスで覗きましたが、
そこには確かに、ブライトフレームの世界を超越した新しい世界がありました。

最後までご覧いただきありがとうございます。

それでは本日も素敵なカメラライフをお送りください。

 

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Leica | 掲載日時:22年01月08日 11時00分 ]

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