「カメラでの撮影も慣れてきて、そろそろステップアップしたい…」
そんなお客様の声をよく聞きます。
このブログでは、同じテーマを違うカメラで撮影したらどのような違いが出るのか、毎月1つテーマを設けて比較。
各メーカーの担当スタッフがカメラとレンズを組み合わせておすすめセットとしてご提案致します。
1月のテーマは「2022年撮りはじめセット」
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2022年が幕を開け、今年もどんなカメラとレンズで写真を撮ろうか考えを巡らせている時期。
一年の始まりにいつもより少しだけ贅沢を。
すでにお持ちの機材から次のステップに相応しいカメラとレンズを各メーカーから厳選しました。
2つ目のカメラやレンズ選びのヒントの1つになれば幸いです。
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Leicaフロアがオススメするカメラとレンズは、M10 モノクローム+アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.です。
すでにM10やM10-PなどのM型ライカをお持ちの方にオススメさせていただきたいのが、モノクロ写真撮影専用のM10モノクロームです。
また、定番レンズとも言えるズミクロン50mmの中でも、史上初の非球面レンズとアポクロマート設計を採用したアポズミクロンを。
写りの素晴らしさの前に、外装に関してオススメさせていただきます。
M10モノクロームはボディに刻まれた文字が全て白と黒で統一されています。
また、外装にライカの赤いロゴが無く、M10-Pとも異なり上部にライカの筆記体ロゴも彫られていない、極めてシンプルな見た目です。
光が当たった際のボディとレンズの光沢が美しいです。工芸品としての完成度の高さもLeicaの魅力の一つではないでしょうか。
撮影する悦びと所有する悦びどちらも最上のものをもたらしてくれます。
アポズミクロンでの撮影をした一番の驚きは、ピント面の立ち上がりの鋭さと立体的な描写力です。
ピントの合った人物が浮かび上がっているかのような立体感に思わずため息が出てしまいます。
髪の毛・上着・スカートの描き分けが見事で、質感の違いを的確に表現してくれます。
モノクロ専用機にしか出せない贅沢な描写を誇るM10モノクロームと「究極の標準レンズ」とまで言われるアポズミクロン。
人の目を超えた描写を体験してみたい方にオススメのセットです。
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SONY 担当スタッフがおすすめするカメラとレンズは SONY α7IIIとSONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA です。
SONYからは、「2022年、今年は思い切ってフルサイズを購入したい…!」とお考えの方に向けて、こちらのセットをおススメします。
ベーシックモデルα7シリーズから先月α7IVが発売されましたが、今回ご紹介するボディはその一世代前のモデルである、α7III。2018年の発売以来、SONYミラーレス一眼の中で不動の人気を誇ってきた機種であり、王道ながら高性能な一機です。
また、レンズはツァイスブランドの Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA。使いやすい画角かつ写りの良さに定評のあるこの1本は、コンパクトさも兼ね備えています。
画素数約2430万画素、10コマ/秒の高速連写性能、常用ISO100-51200など、ミラーレス一眼の基準と謳うには高スペックすぎると言っても過言ではない本機。
風景写真からポートレートまで、撮るものを選ばないバランスの良さです。
金属製の外観に、なんといっても”ZEISS”の青いロゴが魅力的なこのレンズ。
高いコントラストに圧倒的解像力を兼ね備え、質量約281gと軽さもクリア。今までAPS-C機をはじめとした持ち運びやすい機種を使っていた方にとっても、抵抗の少ない1本だと思います。
開放F1.8とフルサイズならではのボケ感を表した1枚としてこちらの作例をご紹介します。ピント面の解像力と品のあるボケ感はまさに評判通り。
また、フルサイズボディならレンズの種類が豊富であることもSONY製品の特徴の一つとしてよく挙げられます。これからの写真撮影の可能性が格段に上がることは間違いないでしょう。
2022年、フルサイズデビューはまずこちらの組み合わせから。現在お持ちのカメラより、より一層表現の幅を広げたい方におすすめのセットです。
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FUJIFILM担当スタッフがおすすめするカメラとレンズはFUJIFILM X-T4とFUJIFILM フジノンXF50mm F1.0 R WR です。
X-T4はXシリーズで2台目となる手振れ補正を搭載するカメラです。
5軸・最大6.5段の手振れ補正機構で、同じく手振れ補正機構を搭載しているX-H1よりもさらに強力になっています。
また、モニターがチルトタイプになっており、ハイアングルやローアングル撮影、動画の撮影にも便利なボディです。
開放値F1.0を実現したXF 50mm F1.0 R WR。
なめらかなボケ感と豊かな表現力で満足度の高いレンズとなっております。
暗いシーンや室内でもシャッタースピードを稼ぐことができ、より自由な撮影を可能にしてくれます。
折角なのでF1.0で撮影した作例をご紹介致します。
ピント面はシャープに映っており、周りのボケも柔らかく、なめらかな写りです。
木の表面のコケや幹の剥がれている箇所の立体感もしっかりと表現できています。
ずっしりとしたレンズの重たさはありますが、F1.0ならではのボケ味を生かしたポートレート撮影や、ハイクオリティなスナップ撮影におすすめしたいレンズです。
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OLYMPUS担当スタッフがおすすめするボディとレンズは、 OM-D E-M1 Mark IIIとM.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROです。
OLYMPUS OM-D E-M5、E-M10シリーズをお持ちの方で次のステップアップにぜひ検討していただきたいセットとなってます。
OM-D E-M1 Mark IIIは、防塵防滴性能が搭載されていて様々な環境下でも使用可能です。
さらに、OM-D E-M1X譲りのAFシステムで一瞬の動きも確実に記録してくれます。
走っている子供たちを遠くから撮ってみたり、鳥を撮ってみたり、色々試しましたがしっかり追従してくれたので迷うことなくシャッターを切ることができました。
また、ボディ単体で手振れ補正最大7段と手持ち撮影でも手ブレを抑えることができます。
OM-D E-M5、E-M10と比べるとグリップ部分が深く、コンパクトでありながら手になじみやすくなってます。
重さを気にされる方もいらっしゃるかと思います。
レンズを合わせると他のシリーズよりは重量感ありますが、首から下げて撮影を行いましたが重いと感じることはありませんでした。
レンズはF1.2大口径単焦点シリーズM.ZUIKO PROレンズの45㎜です。
ボケの質に定評がありさらに高い解像力を持ち合わせています。上の写真のようにふんわりとボケてくれるので筆者も好きなレンズの一つです。
被写体により立体感をもたせたいとお考えの方にぴったりのレンズではないでしょうか。
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いかがでしょうか。各メーカー「一年の始まりに少しだけ贅沢を」と厳選させていただきました。次のステップアップへお買い換えを検討中の方はぜひ参考にしていただければと思います。今回ご紹介したボディとレンズの組み合わせは、マップカメラの「