【CP+2022】デジタル中判の新スタンダード FUJIFILM GFX50SII
MORE THAN FULL FRAME
FUJIFILMが掲げるラージフォーマットの代名詞であるGFXシリーズ。
5000万画素と1億画素から成るGFX50とGFX100シリーズの中から、今回はGFX50SIIを紹介いたします。
昨年末に発売されたGFX50SIIは100Sと共通のボディに5000万画素のセンサーを搭載した言わば「ミニ100S」というような立ち位置を確立しました。
5,000万画素というと一般的なフルサイズ高画素機が約4,000万画素なので数字の上でのインパクトはあまり大きくはありません。
しかしながら、1ピクセルの大きさがフルサイズに比べ段違いに大きい事により高画素なのにノイズ耐性があり、高画素ゆえに諧調豊かな画を出してくれる唯一無二のボディとなりました。
中判の魅力はなんと言っても被写体の立体感。
センサーの大きさがもたらす恩恵を存分に享受できます。
対応するGFレンズも当然優秀で、1億画素を解像しきる実力を持っています。
中でもGF110mmは優秀な一本で、筆者はGF110とGF45-100mmさえあればもう他のレンズは必要ないのではないかとさえ思っていたりいなかったり。
GFX50SIIと同時に発表されたGF35-70mmは沈胴方式を採用し、軽量コンパクトながら画質も犠牲にしない一本に仕上がっています。
単焦点しか使わない予定の撮影でも、バッグに忍ばせておくことで万が一に対応できる保険の一本として好評いただいています。
アウトドアや旅行に持って行くならばこの一本で事足りてしまいます。
FUJIFILMは元来フィルムメーカーということもあり、その色味にこだわりぬいています。
フィルムシミュレーションの完成度は格別であり、古くからのフィルムカメラユーザーも唸るほど。
どこか懐かしい、優しい色味と中判らしい立体感が共存した1枚は一見フィルムで撮ったようですが、拡大していくと解像力に目を見張りデジタルの画であるとお分かりいただけるかと思います。
中判と言えば諧調、諧調と言えば中判。
吹き流しのスッと落ちるシャドウが、空の微妙なグラデーションが、その中に浮かぶ雲の白さが、モノクロという単語の中にどれほどの光情報が詰まっているかを教えてくれます。
そして特徴的なこのアスペクト比はマルチアスペクトによるものです。
16:9はもちろん、1:1のスクエアで撮影するも良し、7:6で67判を意識するも良し、65:24でフルパノラマを思い返すも良しと本当に色々な楽しみ方が可能です。
65:24で撮った #横長写真同好会 も是非ご覧ください。
5,000万画素でこの暗所耐性を持つボディがGFX50シリーズの他にありましょうか。
そしてこの華やかな色味もFUJIFILM特有のもの。
暗闇に咲いた花々を優しい色味と確かな立体感で描写してくれる一台です。
以上、簡単ではございますが私の大好きなFUJIFILM GFX50SIIについて紹介させていただきました。
フルサイズを超えた画質をフルサイズ同等のサイズと値段で実現した本機種、是非お手にとってお確かめください。