【Nikon】久しぶりに味う70-200mmの魅力
コロナによる自粛生活が始まって早2年。ワクチン接種等の効果もあり少しずつ緩和傾向にありますがこの2年間に染み付いた習性なのか、いざ撮影に出掛けようと思っても気が引けてしまうことがあります。
その煽りを受けてか、我が家の防湿庫の中にめっきり出番が減ってしまったレンズがありました。
『Nikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S』
大好きな鉄道写真や、散歩途中の猫探し、スポーツ観戦のお供にと多岐にわたって重宝していたのですが、めっきりこれらの写真を撮らなくなってしまったのです。
先日、春の訪れを感じにマイクロレンズ1本で三浦半島に出掛けた筆者。(この時のブログは下部にリンクがありますので是非こちらもご覧ください)
その際、偶然目にしたメジロを撮りながら気づきました。河津桜下ではメジロとの遭遇率が高いことに。
と言うことで、今回は久しぶりに「NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S」を持ち出し、自宅から徒歩圏内にある河津桜が咲く河川敷までメジロを探しに出掛けてきました。
東京湾河口に近い河川敷は冷たい風が吹き抜ける影響もあり、三浦海岸遠征から1週間後にも関わらず6分咲きほど。その中でも比較的開花している木の下で待っていると、すぐにメジロがやってきました。
小さな鳥なので少しでも大きく捉えようと、今回はテレコンバーターも用意。400mm相当で切り取るとくちばしに付いた花粉もハッキリ見るとことができました。
食欲旺盛なメジロは、すばしっこく枝を移動していきます。
テレコンバーター装着によるAF性能の低下を心配しましたが、その心配は杞憂に終わりました。AFの追従性は素晴らしいの一言です。
失敗したカットと言えば、ISO感度を上げ忘れたため、シャッタースピードが追いつかず被写体ブレを起こしたカットが数枚あったことくらいでしょうか。
「NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S」はボケが美しいことでも有名なレンズ。
テレコンバーターを装着してもその綺麗なボケを楽しむことができました。
背後から悲鳴のような鳴き声が聞こえたので振り向くとヒヨドリが止まっていました。
運悪く逆光の方向。順光の方向に回り込もうにも、逃げられたら終わりなので、鳥の模様が浮き上がるまで露出をアップすると、桜の花まで青白く透過し不思議な景色を写し出してくれました。
前回のマイクロレンズほど近接できないので柔らかさはありませんが、それでも春らしいカットを撮ることができました。
蕾が多く残る枝も望遠レンズの圧縮効果で集めるとなかなかの迫力です。
川面からモータボートの音がしたので、目線をやると水上スポーツを楽しむ姿が見られました。
この日は霞が強くスカイツリーも眠たげに見えましたが、このようなシーンを見ると日々暖かくなっていることを感じます。
帰り際、再度テレコンバーターを使用して桜を楽しむ人々と橋梁を渡る電車を一緒に狙ってみました。
Zシリーズになって向上した画質はテレコンバーターを使用しても健在です。手ブレ補正の効果も大きく、見た景色をより印象深く捉えてくれました。
同じ焦点距離域を楽しむなら、テレコンバーターの付け外しの手間を考えると先月発売された「NIKKOR Z 100-400mm F4.5-5.6 VR S」の方がより気軽に楽しめると思うのですが、Fマウント時代からこの70-200mmF2.8の描写が好きで、ずっと手放せずにいます。
愛用している 「NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S」と焦点距離が繋がるという便利さもありますが、特に凄いと感じているのが広角側での描写です。
ズームレンズの場合、湾曲が出やすい広角端は特に設計が難しいとされていますが、24-70mmの望遠端と見比べた時の写りの違いに驚いたのを忘れることができないのです。
この記憶が続く限り、例え使う機会がなくなってもこのレンズの後継だけは買い続けてしまうのではないかと思っているのです。