【Voigtlander】ヘリアーと巡る房総
昨年発売され、その独特の描写やダイヤローレットによりじわじわと人気が広がってきているVoigtlander Heliar Classic 50mm F1.5と房総へ行ってきました。
まずは棚田からの一枚。
毎年水入れ後苗入れ前のこの時期を狙って棚田を撮りに行きます。
今年はちょうど桜のシーズンと重なったことで、まどろみのような優しい描写の周りに桜の額縁が付きました。
ピントの芯はありながらも、その上からたっぷりと滲みを振りかけたような描写にただただ息をのみます。
もしかしたらまだ夢の中にいたのかもしれない、そう思わせるような写りです。
筆者は海なし県出身。
それゆえか何かにつけてすぐ海を見に行きたくなります。
鮮やかなエメラルドブルーを再現しつつ、波飛沫の色がしっかりと滲みきっています。
砂浜のぞわりと回りかけるような収差もまた一つの”味”です。
色乗りの鮮やかさとハイライトの滲みのアンバランスさがまた美しいです。
色に手を加えず、若干露出を持ち上げた程度でこの色味が出てくるとは驚きです。
手前の落ちた花がまるで残像の様に滲んでいるだけで白昼夢でも見ているような気持になります。
トリプレットベースらしい輪郭が強いシャボンボケが出来ました。
椿の花もそろそろ落ち始める頃、冬が終わり春の訪れを感じるポカポカとした陽気の日が増えてきました。
最後にお気に入りの場所でお昼ごはんを食べて帰宅します。
都内の喧騒から離れ、一人お気に入りのカメラを片手にふらりと房総へ行ってきました。
次は何処へ行きましょうか。