都内では葉桜が目立ち始めた頃。
以前から「一度は行くべき桜の名所」として聞いていた福島県の花見山公園へ行ってきました。
東北地方ではこれから桜が満開になる時期。
過ぎ去る季節に寄り添い合いながら写真を撮りました。
使用機材は『SIGMA fp』と『Contemporary 65mm F2 DG DN』の組み合わせです。
福島駅から花見山公園への臨時シャトルバスに乗り込み15分ほど。
バスの駐車場から更に10分強歩くと見えてくるのは彩り豊かな無数の桜。
十月桜、東海桜、彼岸桜、おかめ桜、染井吉野…何種類もの桜が咲き乱れている姿には目を奪われます。
百花繚乱。
この言葉が当てはまるような光景が目の前に広がっていました。
菜の花も広がり桜との色彩のグラデーションが本当に美しく、その場で見入るほどでした。
とある著名な写真家は花見山公園一帯を「福島に桃源郷あり」とまで形容したそうです。
花見山公園は福島市内にある花卉園芸農家の私有地であり、所有者が無料開放をしているとのこと。
それでいてこのような見事な桜を見られるのですから、何とも贅沢な瞬間を味わえます。
ちなみにこの日の最高気温は29.5℃。
この時期にしては暑すぎる気温でしたが、時折駆け抜ける涼しい風が心地良くもありました。
桜がアーチ状に重なっている場所は絶好の撮影スポットに。
訪れた方々が自慢の愛機であろうカメラを手に撮影を楽しんでいました。桜を眺めている人も写真を撮っている人もそこには幸せな表情が広がります。
今回使用した『Contemporary 65mm F2 DG DN』は聞き慣れない焦点距離のレンズですが、非常に使い勝手は良く、開放F値からシャープに写り色乗りも好みのものでした。
携帯性も良くこの一本があれば一日中歩き回ってスナップ撮影が楽しめそうです。
標準レンズの少し先が撮れるというのは使い方次第で便利に感じました。
聞けば映画撮影用レンズにもよく採用されている焦点距離とのことで『fp』との組み合わせで動画撮影をするのも楽しめそうです。
頂上から見える景色は福島市街地と横に連なる山々。奥の山にはところどころに雪化粧が施されています。
眼下には豊かな自然と人との共存が広がり、その姿は美しく、まさに絶景。
福島県の魅力の一部に触れることができ大満足な一日でした。
東北地方は四季折々の季節を感じられる場所が多く、機会をみてまた訪れたいと思います。