【Nikon】標準ズームレンズの悩み
現在進行形で拡充し続けるNikonのZマウント。
Z9の登場はまさにZマウントシステムの結晶と言って良いほどのインパクトがありました。
しかし、当然ボディだけではありません。
レンズも同様に、広角から望遠と次々にレンズが登場してきております。
今回は、数あるレンズの中でも「標準ズーム」域をカバーする4本のレンズにスポットを当ててご紹介いたします。
単焦点レンズは広角~標準~中望遠の主要焦点距離をF1.8シリーズで満遍なくカバーし、
Microレンズや望遠レンズ、はたまた50mmのF1.2等尖った製品も登場しています。
一方のズームレンズは、大三元レンズと呼ばれる開放F値F2.8通しの広角/標準/望遠や
小三元レンズと呼ばれる開放F値F4通しの広角と標準レンズをはじめとして、望遠レンズや小型軽量に特化したレンズも登場しています。
そして、NikonのZレンズのロードマップを見たとき一際目に付くのが標準域をカバーするレンズの多さ。
焦点距離やF値は違えど、レンズが密集しています。
今回ご紹介する
「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」
「NIKKOR Z 24-120mm F4 S」
「NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR」
「NIKKOR Z 28-75mm F2.8」
は価格帯も近く、どれにするか悩まれている方を多く目にします。
そこで少しでも本記事で、レンズ選択の後押しができればと思います。
左から「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」、「NIKKOR Z 24-120mm F4 S」、「NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR」、「NIKKOR Z 28-75mm F2.8」
それでは初めに、レンズのサイズから見ていきましょう。
重さや長さは、沈胴式を取り入れた「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」が最もコンパクトで他を凌駕しています。
一方で「NIKKOR Z 24-120mm F4 S」はズームリングとピントリングとは独立してコントロールリングが存在しており、
他より操作感を高めてあり、重さが最も重いという結果になっています。
「NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR」と「NIKKOR Z 28-75mm F2.8」は長さが24-200の方が少しばかり短いですが、全体的には肉薄しています。
200mmをカバーしながらレンズ内手振れ補正を持つ「NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR」と
ズーム全域で開放F値F2.8を実現しながらも小型でお手頃な「NIKKOR Z 28-75mm F2.8」が同程度のサイズ感というのはNikonの技術力の高さを感じられます。
フードはバヨネット式のもので、いずれも花形フードが採用されています。
大きさもレンズによって大きく異なることもなく、長さも単純にフードの長さがプラス程度になります。
続いて、構成を見ていきます。
いずれも焦点距離や明るさが違うことから異なる光学設計がなされています。
「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」、「NIKKOR Z 24-120mm F4 S」のSラインのレンズには、
ニコンではお馴染みのゴースト、フレアを効果的に抑制するナノクリスタルコートが施されています。
絞り羽根は全て奇数となっており、光条がはっきりと浮かびます。
撮影倍率は「NIKKOR Z 24-120mm F4 S」が最も高いことに筆者も驚きました。
最短撮影距離は焦点距離によって異なりますが、最も寄れるのは「NIKKOR Z 28-75mm F2.8」ということ。
寄ることが出来て、尚且つ明るいF2.8のためテーブルフォトにも向いてそうです。
それでは、それぞれのレンズで撮影した写真をご紹介いたします。
Z6II + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
Z6II + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
NIKKOR Z 24-70mm F4 SのThe Map Timesの記事はこちら
Z6II + NIKKOR Z 24-120mm F4 S
Z6II + NIKKOR Z 24-120mm F4 S
NIKKOR Z 24-120mm F4 SのThe Map Timesの記事はこちら
Z6II + NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR
Z6II + NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR
NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VRのThe Map Timesの記事はこちら
Z6II + NIKKOR Z 28-75mm F2.8
Z6II + NIKKOR Z 28-75mm F2.8
NIKKOR Z 28-75mm F2.8のThe Map Timesの記事はこちら
標準レンズはコンパクトに。
だけれども画質に妥協はしたくない。
という方には沈胴式を採用して小型ながら高性能なSシリーズの標準レンズ「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」
70mmまででは狭いけど開放絞りは固定の方が良い。
性能も画質もプロ程では無いけど妥協したくない。
という方には「NIKKOR Z 24-120mm F4 S」
広い景色も遠くの物も撮影がしたい。
だけれどもレンズは複数持ち歩かずに1本だけで済ませたい。
という方にオススメしたいのが「NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR」
標準域も明るく撮りたい。
ボケを生かした作品作りをしたい。
だけれどもお手頃に手に入れたい。
という方にオススメなのが「NIKKOR Z 28-75mm F2.8」
今回おすすめさせて頂いたのは、あくまで一例に過ぎません。
いずれのレンズもそれぞれのキャラクターがあり、しかしながら癖もなく使用しやすいので、
皆様に合ったレンズをお選びいただければと思います。
是非皆様のレンズ選びにご参考になれば幸いです。