夢の「F0.95」。
この明るさしか持ち合わせていない深いボケ味と、被写界深度による視覚効果。
カメラ好きなら誰しもが一度は使ってみたいと思ったことがあるでしょう。
今回は広角・魚眼レンズのみならず、大口径レンズシリーズも新たに展開しているLAOWAの『Argus FF II 45mm F0.95』の写真をモノクロームで仕上げてみました。
F0.95という明るさのレンズをラインナップしているメーカーは少なく、有名なライカやニコンで言えば100万円以上するフラッグシップレンズになります。
その点、今回使用したラオワは10万円前半とかなり現実的な価格帯。しかもフルサイズ対応の焦点距離45mmでF0.95は世界でこのレンズしかありません。
単焦点使いの方なら分かると思うのですが、50mmと45mmは微妙な差のようで結構違います。
少し広く切り取ることのできる5mmの差は、スナップ撮影で使いやすいと感じるはずです。
F値の明るいマニュアルレンズのためピント合わせはシビアではありますが、被写体との大まかな距離をあらかじめピントリングで合わせておけばカメラを構えてから迷うこともないはず。
むしろシャッターのタイミングをAFに合わせなくて良いので、撮影していて気持ちがいいです。
絞り開放からピントの芯はしっかり出ます。しかしながらカリカリとした印象ではないのでポートレート撮影にも活躍してくれそうです。
ファインダーを覗いてピントを合わせるとき、F0.95深いボケ味からフワッとピントの芯が浮かび上がる感覚。これは病みつきになります。
フルサイズの大きなイメージサークルをカバーできるF0.95はレンズも大きく重たくなってしまうものではありますが、このレンズじゃないと撮れない世界が存在するのも事実です。
この『Argus FF II 45mm F0.95』で新たな表現を手に入れてみてはいかがでしょうか。