【Leica】M型のエモさが欲しいけど、SL2でも大丈夫?→大丈夫でした!
レンジファインダースタイルのM型に憧れを持ち、「いつかはM型が欲しい」という思う方は少なくありません。
かく言う私もその一人。値札とにらめっこした後、最短撮影距離が長く寄れない事を考えて何とか我慢してきました。
・・・しかし諦めきれない。
とかくM型デジタルは絵が良い。
そう、あの撮るだけで何でもエモくしてしまう魔力がズルいんです。
仕事で使ったり、テーブルフォトや花を撮ったり、夜も快適に撮影するにはやはりミラーレス一眼が強い。
つまりはSL2にMの雰囲気があれば、不安材料は全て解消できます。
そんなに都合よくいくはずが無いと思いつつ、実際は淡い期待も抱きながらSL2にバリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH.をマウントして雨の新宿に繰り出しました。
※写真は全てjpeg撮って出しです。
早速ですが、あれ!?と思うほど渋い色が出ました。
被写体はネモフィラという花です。本来はもっと派手なブルーになるのですが、AWBでフィルムモードをVIVIDにしてもこの淡さ。
この日は動画撮影もした為、K&F Concept NANO-X バリアブル NDフィルター 82mm 減光範囲ND2-ND400 KF-NNDX82をずっと装着していたのですが、そちらが原因でカラーシフトしているようです。
適正露出ではスッキリして鮮やかに見えたので(それはそれでもちろん素晴らしいのですが、今回は「M型の代わりになるか」がメインテーマなので)露出補正を2/3段アンダーにしてみました。
黄緑はかなり派手ですが、傘の青と茶色は渋みがあって素敵です。全体の雰囲気はまさしくLeica。
先ほどと違い、NDの装着・未装着でそこまで大きく色は変わりません。
全体的に艶感のある描写。
拡大して見ると水滴がズミルックスを想像させる写り方です。
このレンズのボケ味は極上で、ズームレンズとはにわかに信じられない程クリーミーに蕩けてくれるのですが、その特徴が良く出た一枚。
曇天とは言え、モノクロと見紛うほど渋いカット。
カラー写真ですが、沈み込むような力強さと、どこか優しい繊細さが同居しているように見えます。
どことなく渋みのある赤色は、往年の銘機X2を思い出す…というと少々大げさでしょうか。
個人的にはこの日撮影した中で一番テンションが上がったカットです。
さて、次は動画です。フィルムモードはナチュラルと標準を使用。撮影後のカラーコレクションは行っておりません。記録時の設定は、
FHD(1920×1080)/MOV
59.94fps/All-I/200Mbps/4:2:2/10bit SD&HDMIです。
・・・
「渋さと艶感」をM型の特徴・エモさとするならば、バッチリその特徴を受け継いでいるSL2。
勿論MレンズとSLレンズは異なる写りですし、色味も大きく違います。
しかしながら、伝統的なLeicaらしさがしっかりと息づいている事を感じられました。
「オートフォーカスやテザー撮影が使えるLeica」という選択肢、いかがでしょうか。
まさにLeicaな写りのミラーレス。迷うことはありません。
中古も魅力的です。