【HASSELBLAD】X1D II 50Cと共に鎌倉へ ~STILL編~
“HASSELBLAD”は今でも著者にとって憧れのメーカーです。
以前、500C/MにデジタルバックCFV II 50Cを装着して撮影する機会がありましたが、「ウエストレベルにカメラを構え、ファインダーを覗き、シャッターを切る」という撮影行為に心躍った事は今でも忘れません。いつかは手に入れたいロマン溢れるカメラです。
さて、今回使用したカメラ「X1D II 50C」はCFV II 50Cと同様のスペックである5000万画素、43.8mm × 32.9mmのセンサーサイズを持ったミラーレス一眼カメラです。(著者が購入の候補として考えているカメラでもあります。)
約766g(バッテリー、メディアを含む)という重量は、フルサイズミラーレス機と変わらぬ感覚で持ち歩く事を可能とさせてくれます。
X1D II 50C + XCD 45mm F3.5
注文した朝食を待っている間に何気なく撮った足元、3.6型の大型液晶に表示されたプレビュー画像を見て息を吞みました。大型のセンサーが生み出す写真は、被写体をより印象的なものに引き立ててくれます。
この日に穿いていたパンツは著者の中で密かにブームが来ているSEVEN BY SEVENというブランドのもの。愛知県の尾州で使用されている古いシャトル織機 (ションヘル式織機) で織りあげた生地が使用されているようで、僅かに光沢感のある風合いが気に入っております。生地の風合いを写真で伝えるのはなかなか難しいと思っておりましたが、X1D II 50Cのセンサーはそれをしっかりと写し出してくれました。
X1D II 50C + XCD 45mm F3.5
ラージフォーマットには日常の全てをフォトジェニックなものにする力があると感じました。机の隅に置かれたガムシロップがそれを証明してくれております。XCD 45mm F3.5はキレのあるシャープな描写と言うよりは自然な立体感を与えてくれる描写といった印象です。この描写がまたクセになります。
X1D II 50C + XCD 80mm F1.9
レンズを交換し、ここから先はXCD 80mm F1.9を使用致しました。大型センサーと大口径レンズの組み合わせは、誰しもが一度は経験してみたくなるものではないでしょうか。こちらのレンズもカリカリでシャープな描写と言うよりは被写界深度の浅さからくる自然な立体感を出してくれるレンズであると感じました。その時見た景色を切り出したような独特の描写は撮影した当時の記憶を鮮明に蘇らせてくれます。
X1D II 50C + XCD 80mm F1.9
決して素早いオートフォーカスではありませんが、しっかりとピントを合わせてくれました。X1D II 50Cは前期モデルのX1D 50Cよりも起動時間が短縮されて約5秒ほどになりました。それでも他のメーカーに比べるとやはり長い為、決定的な瞬間をおさめるのは少し苦手。ただその分、このようなシーンをおさめる事ができた時は気持ちが高まります。
X1D II 50C + XCD 80mm F1.9
最後にご覧いただいた4枚、実は動画からの切り出しとなっております。
(使用した可変NDフィルターのX状ムラが少し出ている為、お気付きの方もいらっしゃったでしょうか……。)
HASSELBLADというブランド名を聞くと、どうしても写真機としてのイメージが先行してしまいますが、今回ご紹介させていただいたX1D II 50Cは実は2.7K 29.97Pの動画撮影が可能となっております。
「せっかく動画を撮れるのならば使ってみようじゃないか!」
そう思った著者、撮影を終えて現在は動画の編集中。撮影した動画は次回の投稿でご紹介できればと思います。人が見たそのままに近い色を再現するHASSELBLADのナチュラルカラーソリューションで撮る動画、果たしてどのような動画が撮れるのでしょうか。次回の投稿に続きます。
MOVIE編はこちら