梅雨の説明書 vol.6 雨の日はフィルムカメラで
今年も梅雨のシーズンがやってきます。
とかくマイナスイメージの強い梅雨ですが、今年はここ数年よりも気分的に開放感もあり、外出の機会も多いのでは。
それならば、今年は梅雨を思う存分楽しんでみませんか。
マップカメラでは今回「梅雨の説明書」と題して、梅雨を徹底的に楽しむための情報を随時発信していきます。
是非マップカメラの「梅雨の説明書」をご参考に、楽しく素敵な梅雨をお過ごしください!!
東京で過ごす今年の5月。どうも雨が多いような気がしていましたが、気温もまだ上がりきっておらず、蒸し暑く不快に感じるよりもむしろ肌寒い雨の方が印象として残っています。しかし6月に入り、これから本格的な梅雨が始まればそうも言ってはいられません。じんわり暑く湿った季節。空気の密度を肌で感じて、動くにも動かないにも億劫な季節。
「梅雨の説明書」、今回は内容で言えばちょっと番外編「フィルムで過ごす梅雨」のページでございます。特に梅雨時のフィルム撮影で持っていると嬉しいアイテムと、鈍い天気の中で撮った写真をいくつかご紹介します。
梅雨時のフィルム撮影で用意するのは、すこし感度高めのフィルム。
梅雨ならではのアクセサリーとして持っていると安心なのは、フィルムケースと、ササっと拭くことができるクリーニングクロス。あと私はカバンの中に乾燥剤をいくつか放り込んでいますが、これはどうでしょう、もしかすると気休め程度の効果かもしれません。
そのなかでも特にお気に入りなのはkodakのフィルムケース。私はkodakらしい赤と黄色のものをいただき、ずっと気に入って使っています。これはすでにお持ちの方も多い人気アイテムですが、それもそのはず、デザインだけではなく質感も使い心地もしっかりとしていて安心感があります。
フィルムを何本も携帯して出かけるときはいつも、個別のケースで持ち運んでいました。しかし、ひとつひとつがいくらコンパクトと言えどもカメラバッグの中でコロコロまとまりなく動いてしまうので、常に「ちょっと鬱陶しいな」と感じていたのは事実。それに、どれが撮影済みだったっけ…と幾つか開ける羽目になるのも撮影のテンポを崩す一つの要因です。
いろんな中古カメラ店で見つけては買い揃えてきた当時のフィルムケースもたしかに可愛いのですが、フィルムを何本も持っていく撮影予定であれば、まとめて一つのケースに入ることが望ましいと思います。
このケースがあれば手間やわずらわしさは解消。さらに、金属製の頑丈な造りであるため衝撃への耐性はもちろん、雨の中や湿度の高い場所へ持っていく事にもさほど抵抗感はありません。決して几帳面とは言えない私にとっては大変役に立つアイテムです。
フィルムケースと言えば、最近気になっているのがcam-inのレザー製ケース。135mm判フィルム用と中判ブローニーフィルム用の二つの種類があります。どちらもケースの内側に薄い鉛を採用しており、空港などのX線検査に万が一通してしまったとしてもある程度はフィルムを守ることができるようになっています。内部の湿度を調節できる素材が使われているということもあり、これらのケースも梅雨の季節にぴったり。
特に、買ったばかりのブローニーフィルムは箱から出してしまうとハードケースではなく薄い袋の中に入れられていることが多い為、思いがけない衝撃や、もし袋が破けてしまった時の事を考えるとこのケースは是非欲しい逸品です。また、135mm判用もブローニー用もフィルムを4本収納できるサイズというところがまた、本数は少なすぎず、それにサイズは大きすぎず、丁度良いサイズで好感触です。
最近選ぶにも使うにも話題になりがちなフィルムケース。つい長々と語ってしまいました。
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梅雨時は一枚一枚撮れた写真を確認しながら粘って撮るよりも、後で現像してみて「こんなのが写っていたんだ」と、そう思うくらい気軽にフィルム撮影を楽しむのもアリだと思っています。何も便利なだけが写真じゃなく、ましてや作品と呼べるだけが写真でもない、もちろんお気楽に楽しむだけが写真でもないのですが、もっと手軽に、ひとつの娯楽としてでもいいので、楽しむことができれば素敵ですね。
こんな話をしていると、梅雨時なのにいつもより少し写真欲が湧いてきました。この気力が雨に流されなければ、そうですね、月末までに雨の日のモノクロ現像ブログなんかも書かせていただくかもしれません。その時までお楽しみに。
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最後は梅雨を写した写真でお別れです。
例によってサクッと写したがために追い込めていないものが多い傾向にありますが、これはこれで。
それくらいで良いんです、より多くの人が楽しむことで、より多くの人がすてきな作品を生み出せるのですから。
◆使用機材
紫陽花の写真:Canon EOS 5 + SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSM (For EF)
雨の森と松の写真:HASSELBLAD 500CM + CF 80mm F2.8
フィルムケースの写真:EOS 5D + SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSM(For EF)
このケースがあるだけで撮影欲、旅行欲がぐんと高まります。困ったものです。
静電気が発生しづらい定番クロス。大中小サイズの取り揃えがあり、鞄を圧迫しないので小さいのがお気に入り。
乾燥剤ってあればあるだけ安心しますよね。しませんか…?
これから先のフィルムに関して、今が一番安く、今が一番種類が豊富、おそらく。