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【OLYMPUS】マクロレンズのススメ ーM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro編ー

容赦のない日差しと気温に梅雨入りや夏本番が間近になってきていることを感じられる日々、筆者の自宅では扇風機の出番の前にクーラーが活躍し、外出時には日傘が手放せなくなりました。寒さよりも暑さが苦手ということも手伝い、今回は自宅から5歩圏内、玄関先やベランダまでをマクロレンズを使用して楽しんでみることにします。

使用機材は「OM SYSTEM OM-1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」です。通常マクロレンズとしてメインとなる等倍マクロ、いわゆるセンサー上に実際の被写体の大きさと同等に写し込むものよりも更に大きく、最大撮影倍率2.5倍の世界を手軽に味わえてしまいます。小さな被写体でもぐっと大きく写しだすことが可能で、こちらの多肉植物の葉先は1cmもないのですがこのとおりです。 葉先の茶色い部分にピントを合わせましたがふわっとした質感が伝わってくる描写です。

砂糖でコーティングされたようなこちらの多肉植物は銀月といいます。正直名前だけで購入したといっても過言ではないのですが、お菓子のように甘そうな外観が気に入っています。フォーカスレンズ群を軽量化することで20~30%の高速化を実現したという30mmのAFは思った以上に速くピントを合わせてくれますが被写界深度はかなり浅め。ここで一度MFに切り替えてみましたが、幅が広く指にかかりやすいピントリングは滑らかなトルク感でMFもストレスはありません。

ぷっくりとした肉厚な葉が可愛い熊童子は名の通り子熊の手のような可愛らしさです。最短撮影距離はなんと0.095m!あまりマクロレンズの中でもお目にかからないであろう最短撮影距離です。被写体にレンズがくっつくのではないかというほど寄れるレンズですが密集した部分を切り取りたかったため少し離しての撮影です。どこまでも寄れてしまうようなレンズのためレンズプロテクトフィルターは付けておいた方が良さそうです。

5cmもないような多肉たちのそれぞれの特徴、透き通ったような葉やぷっくり丸みをおびた葉の一部分に目を向けつつ露出をプラス補正にしてふんわりファインダーにおさめてみました。

ここからは趣向を変えてマイナス補正しての撮影。寄せ植えになっている中から2cmほどの小さなサボテンをクローズアップしています。小さなサボテンのトゲが画面いっぱいとなりました。本当に寄れるレンズなので撮影時被写体によっては注意が必要そうです。

こちらはガーベラのようにすっきりと伸びた茎にツヤっとした葉が花のようになる黒法師。この多肉植物も4cmもないかと思いますが画面いっぱいに写すことでここまで迫力が出ました。うまく育てれば大きく成長するようなのでいつかマクロレンズでなくとも大きく感じられるように育てたいところです。

いかがでしたでしょうか。
全長60mm、質量128gと小型軽量。35mm判換算で60mmと標準単焦点に近い画角は扱いやすく街角でのスナップ撮影はもちろん、今回のように近づいての小物撮影やテーブルフォトにもおすすめです。もう1本何かレンズを手に入れたい、今までとちがった撮影表現をしてみたい方にも手を出しやすい価格な点もポイントです。

▼▼使用した機材はコチラ▼▼


▼▼関連機材はコチラ▼▼

[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:22年05月30日 17時00分 ]

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