いつもマップカメラスタッフブログ「The MapTimes」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
6/1は「写真の日」ということで、6月中は連日特集ブログを掲載していこうと思います。ぜひお楽しみください。
休日の日に写真展にふらりと訪れ、作家さんの作品を見ることがあります。
そこには何かしらのテーマがあり、写真を通して表現をすることの素晴らしさが沢山溢れています。
それは、見るたびに毎回深く感銘を受けるものであり、同時に考え込んでしまうもの。
筆者はテーマを持って写真を撮る、ということにどこかしらの苦手意識があるようです。
「テーマを持った写真」が苦手という訳ではなく、単純に写真を撮る時は「あれも撮りたい / これも撮りたい」、といった落ち着きのなさがあり結果としてまとまりがなくなってしまうからです。
街を歩き写真を沢山撮ったのは良いけれど、同じ場所で同じような被写体ばかりだった、ということも多々ありその都度に「ううむ、」と唸り読点の後に言葉が続かない状態。
何とももどかしくもありますが、考え込んでいてもシャッターボタンを押さないことには写真は撮れません。
悩む前にシャッターを押せ、というのは多くの方が実感することだと思います。
自分の立ち位置を確認し、基本を振り返って目に映った興味あるものを片っ端から写真におさめていく。
シンプルでスマートな解決方法。
「撮りたいものがあるのだから良いじゃないか」と前向きになったつもりで写真を撮りにでかけます。
この日持ち出した機材はスナップ撮影用に『RICOH GR IIIx』、動画撮影用に『SIGMA fp』と『Contemporary 65mm F2 DG DN』の組み合わせ。写真用と動画用とで分けたいという妙なこだわりから、最近はこのスタイルになることが多くなりました。
『GR IIIx』はマクロ撮影もできるので撮れる写真の幅が大きく広がるので重宝しています。
傘マークが並ぶ天気予報の中、気紛れに太陽が顔を見せてくれる日。
湿度が体中に絡みついてくるような気温でしたが、とあるグランドでは少年達が白球を懸命に追いかけていました。
物事に一生懸命に純粋に取り組む姿は年齢に関係なく素敵で美しいと思います。
レインボーブリッジの遊歩道を歩きつつシャッターを切ります。
ゆりかもめで通過する時はあっても、歩く機会はあまりなかったので新鮮でした。
開放F値で撮るのも楽しいですが、歩きながらの時は絞り気味にして全体をしっかりとシャープに。
目の前に映る街並みを写していきたくなるものです。
目的地に着いたら『SIGMA fp』と『Contemporary 65mm F2 DG DN』を三脚に据えて動画撮影。
『Kenko ブラックミスト No.05』をつけて優しい光をとらえていきます。
何とも絶妙な65mmの焦点距離は使いこんでいく内にクセになり、個人的には今一番好きなレンズ。
動画でも写真でも切り撮る景色は叙情的に見えてきます。
テーマがなくとりとめない写真や動画。
ですがそれはその時に自分が写したかった写真に他なりません。
撮影後に一喜一憂するのもそれは根源的な欲求として写真を撮りたい、という気持ちがあるからです。
写し撮った目の前の光景は記録写真へと。
いつの日か見返したその時に、撮った時の感情や周りの雰囲気を思い返すことができれば、そしてその気持ちを他者とも共感できれば嬉しく思います。
「写真の日」から始まる6月はまさに写真月間。今後もスタッフが大切な写真と思いを綴ります。
どうぞ、お楽しみに。